⏩ テスラ、営業利益・利益率の低迷が目立つ
⏩ 背景にBYDやヒュンダイなどとの競争激化・米国のEV市場は「もしトラ」リスクを抱える
→ EV普及率の低い日本市場に期待か
米EV大手・Tesla(テスラ)は1月24日(現地時間)、2023年第4四半期(Q4)決算を開示した。この決算報告の会見上、同社のイーロン・マスクCEOが日本市場について言及したことに注目が集まっている。
日本をはじめ、いくつかの地域ではテスラの市場シェアが著しく低い。(日本市場では)少なくとも、メルセデスやBMWなど、他の非日系メーカーに匹敵するシェアを確保しなくてはいけない。
マスク氏はこのように述べ、日本市場でのシェア拡大に意気込みを見せた。この指摘の通り、2022年の日本国内でのテスラ販売台数は約6,000台と報じられており、メルセデス・ベンツ(約5万3,000台)、BMW(約3万2,000台)などの外資系メーカーに大きく水をあけられる格好となっている。
主な外資系自動車メーカーの2022年度国内販売台数(日本自動車輸入組合統計などから筆者作成)
なぜこのタイミングで、マスク氏は日本市場について言及したのだろうか?
低迷するテスラの業績
マスク氏が日本市場について言及した1月24日、テスラが公表した2023年Q4決算は、予想以上に低調な結果だった。