Viceカナダ従業員、労働組合結成運動への参加を呼びかけた公開書簡を発表

最近、新興メディアに務める従業員の間で相次いでいる、労働組合結成の動き。本誌でも先月、ハフィントンポストUS版編集部の従業員が、労組結成に向けた動きを本格化させていることをお伝えしました。

その際に述べたように、今年はGawkerやSalon、アルジャジーラ・アメリカ、ガーディアンUS、そして米・Viceで労組が結成されるなど、アメリカを拠点にする新興メディアでの労組結成が相次いだ一年になりました。

このアメリカでの動きを受けて、アメリカ以外の新興メディアでも、労組結成を目指す動きが出始めました。カナダ・トロントを拠点とする「VICEカナダ」で起こっている労組結成の動きです。

労組HPに公開書簡が投稿

労組の組合結成を求めるViceカナダ従業員は、現地時間の15日、Canadian Media Guild(以下CMG)のウェブサイトに労組結成運動への参加を呼びかける書簡を公開しました。

CMGは、カナダ放送協会やテレビオンタリオ、カナダ通信、AFPやロイター通信のカナダ支局の従業員らが所属しているカナダのメディア業界の中でも規模の大きい労組の一つです。

公開書簡の中で、Viceカナダ従業員は「CMGの協力を得ながら労組結成に向けて動く」と表明しています。

正社員と契約社員の待遇格差の是正を要求

書簡の中で、Viceカナダ従業員側は、「アメリカの新興メディアの労組結成がこの半年間で(アメリカのViceも含め)相次いでいる」と指摘した上で、「Viceカナダで働けることに感謝しているが、この会社は重要な問題を抱えていることも事実であり、その問題を解決するためには従業員の団結が必要だ」と訴えています。

従業員側は書簡の中で、正社員と契約社員の間にある格差是正を要求。正社員と同じ福利厚生を契約社員も受けるべきだと訴えています。

同時に「契約社員にもこの労組に参加して欲しい。従業員である我々が立場を超えて団結できるということにこそ、労組を結成する意味があるのだから」と、契約社員に対しの労組参加を呼びかけています。

従業員側の要求

従業員側は、Viceカナダの福利厚生そのものも拡充するべきだと訴えています。

「アメリカのVCEでは、最低で年間15日間の有給休暇が与えられている。トロントの他のメディア企業でも、VICEカナダよりも手厚い医療保健や育休休暇が与えられている」

その他には、「従業員を正当な理由なく解雇しないこと」「経営陣の透明性の向上、従業員側とのコミュニケーションの強化」そして、「自由な社風を守りつつ、報道機関としての基本的な報道倫理を定め社内全体で共有できるようにすること」を要求しています。

書簡は、16日にトロントで開催される労組結成に向けた集会に参加するよう呼びかけて、締めくくられています。

参考記事

http://www.huffingtonpost.ca/2015/12/16/vice-canada-union_n_8814096.html

http://www.cmg.ca/en/2015/12/15/why-we-are-unionizing-at-vice-canada/

http://www.cmg.ca/en/about-us/