地域レビューサイトのYelp、非営利調査報道機関ProPublica とパートナーシップ

この話題にぐっと来たら、なかなかのメディア・フリーク。

地域レビューサイトのYelpと非営利調査報道機関ProPublicaが連携。 一体なぜ両者がパートナーシップを?という記事が、DIGIDAYに掲載されていました。

ワシントン・ポスト紙によれば、ProPublicaは、Yelpのレビュー以外にも、緊急室の待機時間や病院内の騒音、透析クリニックでの死亡率などを調査していくとのこと。

ここで書かれている、両者のパートナーシップの意義は4つ。

1つ目は、公共の利益に奉仕するというProPublicaの使命と合致している点。Yelpの膨大なデータを利用して、医療機関に関する調査をおこなえる点は、ProPublicaにとって魅力です。

2つ目は、Yelpに比べれば、まだまだ認知度の低いProPublicaにとっての、ブランドの認知度向上です。

3つ目は、データ・ジャーナリズム。医療・健康データへアクセスすることは、隠れた物語を明らかにすることへとつながります。

そして4つ目は、新たな収益の可能性です。今回の提携は直接収益に貢献するわけではありませんが、彼らは最近データ販売を収益基盤の1つにすることを目指しています。

なかなかグッとくる話題ですが、こうした営利企業と非営利調査報道機関ががっつり組む事例が生まれるのが、アメリカのメディアの面白さだなあーと思ったりします。

http://digiday.com/publishers/propublica-yelp/

AUTHOR

石田 健

石田 健

株式会社マイナースタジオ代表取締役CEO。同社を創業後、2015年に株式会社メンバーズ(東証一部)に企業売却。早稲田大学政治学研究科修士課程修了(政治学)。関心領域は、メディア論や政治思想など。Twitter : @ishiken_bot