Vice、雑誌「VICE MAGAZINE」を来年3月にリニューアル

世界展開やケーブルテレビへの進出の発表、さらにはパリ同時多発テロに巻き込まれたイーグルス・オブ・デス・メタルに独占インタビューを行うなど、今年1年大きな話題を集めた新興メディア「Vice」。

ネットメディアの代表格として見られがちなViceですが、元々は1994年にカナダのモントリオールで創刊されたパンク雑誌です。現在は主に無料の月刊誌として、全世界で100万部を発行しています。

ネットメディアやテレビメディアとして、2016年はViceが転機を迎える一年になりそうですが、そんな2016年に、雑誌のViceもリニューアルされることになりました。

2016年3月にリニューアルされる「VICE MAGAZINE」

月刊誌「VICE MAGAZINE」の編集主任を務めるエリス・ジョーンズ氏は、Vice公式サイトに声明を発表。2016年の1月と2月には雑誌を休刊し、3月にリニューアルして新たに最スタートを切ることを明らかにしました。

ジョーンズ氏は、声明の中で以下のように述べています。

「三人の青年が立ち上げた雑誌としてスタートしたViceは、今や30カ国で展開するグローバルなメディアネットワークになりました。来年にはテレビ局、Vicelandも開局します。

しかし、雑誌はいつもViceの心臓部であり続けてきました。Viceが様々な話題を深く追及していく場の中心にしてきたのは、いつも雑誌でした。Viceが最も重要だと考える話題を取り上げてきたのも、いつも雑誌でした。

Viceには、雑誌としても成長する可能性が大いにあるということは、これを読んで下さっているみなさんなら私と共有して下さっている想いですよね?そこで、全世界で、VICE MAGAZINEを来年の3月からリニューアルすることにしました。」

カルチャーの記事の充実を図る方針

ジョーンズ氏は、これまでのライターやアーティストは今まで通りVICE MAGAZINEに残り、これまで通りの記事や連載、特集記事の執筆を続けていくとした上で、「これからはカルチャーに関する記事を大幅に増やしていく」としています。

また、「新たな視点を積極的に取り入れる」としており、「セックス(セクシュアリティ)やファイナンス、他にも多くの話題を掘り下げてくれるコラムニストたちを迎える予定」としています。

ウェブ版とも積極的に連携

ジョーンズ氏は「Viceのウェブ上のデジタルチャンネルもこれからは積極的に雑誌に関わっていく」とした上で、デジタルチャンネルで展開されている音楽やサイエンス、テクノロジー、女性の問題(フェミニズム)の話題も雑誌上で積極的に展開していくとしています。

Viceは現在、雑誌のための編集スタッフやライターの採用を行っている最中であるとの報道も出ていますが、無料の月刊誌でどれほどの利益が出ているのかは明らかにしていません

日本を含め、雑誌を休刊してデジタルに完全移行する動きも強まっている昨今において、このViceの動きは注目に値するのではないかと思います。

参考記事

http://www.vice.com/read/vice-magazine-announces-redesign-402

http://adage.com/article/media/vice-magazine-heart-vice-launch-march/301821/