Atlantic Media、新興メディアQuartzの売却を検討

公開日 2015年12月12日 23:18,

更新日 2021年10月15日 19:55,

無料記事 / テクノロジー

Quartzの所有会社、Atlantic Mediaが、Quartzの売却に向けて交渉を行っていることが明らかになりました。

フィナンシャル・タイムズの報道によりますと、以前からAtlantic Mediaに対し、Quartzの買収を持ちかけた企業は複数あったものの、今月に入り、少なくとも一社とQuartzの売却に向けた話し合いを行ったということです。

「Quartzに興味を示している企業があることは驚きではない」

Atlantic Mediaの担当者は、フィナンシャル・タイムズの取材に対して以下のように答えています。

「Quartzはこの三年間で著しい成長を遂げました。その事実を考えれば、Quartzを投資先の候補として考える企業が存在することは驚きではありません。Quartzを発展させるための有益なお話が他社ございました場合、弊社としてはそのような機会を検討もせずに退けるといったことをするつもりはございません」

急成長を遂げたQuartz

2012年に開設されたQuartzは、ここ2年間で特に著しい成長を遂げてきました。ニューヨークを拠点にしつつ、現在はアフリカ諸国やインドでも事業を展開しています。

Quartzはこれまで、メディアとしての知名度を上げて少しずつ読者数を増やしていくというメディアの伝統的なアプローチよりも、ソーシャルメディアで記事を拡散していきながら徐々に読者数を増やしていくというアプローチを取ってきました。Quartz公式発表によりますと、今年の11月のユニークビジターの数は、1500万人に上ったということです。

Quartzはその資金の大半をオンライン広告から得ていますが、今年の11月の広告収入は1100万ドルに上り、昨年から90パーセント増加しています。

一方、Quartzを所有するAtlantic Mediaも、158年の歴史を持つ「Atlantic magazine」を発行するなど、老舗のメディアでありながら、ここ数年デジタルコンテンツの事業を拡大してきました。

Atlantic magazineのウェブ限定のコンテンツを充実させてきた他、政治雑誌「National Journal」の発行今年一杯で終了し、完全にオンライン・コンテンツとして移行させることが発表されています。

メディアの買収劇が相次いだ2015年ですが、Atlantic Mediaも近々、(年内ではないかもしれませんが)Quartzの売却を発表することになるのでしょうか?

もしそうだとしたら、どの企業がQuartzを買収するのでしょうか?

本記事は、ライセンスにもとづいた非営利目的、あるいは社会的意義・影響力の観点から無料で公開されているコンテンツです。良質なコンテンツをお届けするため、メンバーシップに参加してくださいませんか?

メンバーシップについて知る
著者
編集長
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。Abema TV『ABEMAヒルズ』、日テレ系『スッキリ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説をおこなう。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジア、テクノロジー時代の倫理と政治など。
最新情報を受け取る

ニュースレターやTwitterをチェックして、最新の記事やニュースを受け取ってください。

おすすめの記事