Netflix、130カ国で(まさかの)一斉サービス開始!中国などを除くほぼ全世界で利用可能に

テック, メディア

公開日 2016/01/08 00:50,

更新日 2016/01/08 00:50

無料記事

1月6日、(日本時間では一月七日)Netflixが130カ国で新たにサービスを開始しました。

昨年末までに、日本を含む60カ国に進出していたNetflixですが、今回の新たなサービス開始で、190の国(と地域)で利用が可能になります。

CEOによる電撃発表

Netflixのリード・ヘイスティングスCEOは、ラスベガスのイベントで基調講演を行っていました。

その講演の中で、ヘイスティングス氏は突然以下のような発言をしました。

「Netflixが進出していない国に行くと、いつも聞かれるんですよ。『いつここでは使えるようになるんだい?』とね。ネットには国境がありませんから、Netflixが使えない国の人たちも、弊社のオリジナル番組の名前をよく知っているんです。『ナルコスが早く見たい!』と言われるんですね」

「本日、私が今こうしてこのステージにいるこの瞬間、(つまりたった今)Netflixはアゼルバイジャン、ベトナム、インド、ナイジェリア、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、韓国、トルコ、インドネシアをはじめ、計130カ国でサービスを開始致しました!この場で発表できることをとても嬉しく思っています!」

この発表の直後、会場の聴衆から一斉に拍手が起こります。

「グローバルなテレビネットワークの誕生」を宣言:中国への進出は叶わず

ヘイスティングス氏は以下のように続けます。

「みなさんもうお気づきだと思いますが、本日の新たなサービス開始を機に、Netflixは、ほぼ全世界でサービスを提供することになります。しかし、その中には、中国は入っていません。しかし、中国は弊社がいつかサービスを提供したいと想っている国の一つでもあります。」

中国への進出を果たせなかったことへの無念さを滲ませつつ、ヘイスティングス氏は続けます。

「本日のこの瞬間、みなさんはグローバルなテレビネットワークの誕生を目撃しています。世界中のお客様に、弊社の世界中のオリジナルコンテンツをお届けできるグローバルなネットワークが誕生したのです。

シンガポールにいようが、ソウルにいようが、どこにいても、あなたはこのインターネットテレビ革命の一員になれるのです!」

韓国語、中国語、アラビア語での対応を開始

ヘイスティングス氏の講演終了後、Netflixは以下の動画を発表。世界展開の開始をPRする内容となっています。

そしてNetflix側も公式声明を発表し、今回の世界進出を発表しました。

また、この声明の中で韓国語、中国語(簡体字、繁体字共に対応)、アラビア語でのサービス開始を発表。今回進出した各国の大半はまだ英語でのサービス提供になるとのことですが、徐々に多言語対応を進めていくとしています。

声明でもヘイスティングス氏の講演と同様、「中国進出に向けて模索を続けていく」と明記しています。なお、台湾や香港では6日にサービスを開始しています。

また、声明の中で、「アメリカ政府が自国の企業に課している規制により、シリアとクリミア、北朝鮮への利用はまだ可能になっていない」と明記しています。

どうやら、本気で世界進出を狙っているようです。(もう可能な所は制覇したようにも思えますが..)

参考記事

http://www.geekwire.com/2016/netflix-launches-in-130-countries-ceo-reed-hastings-calls-it-the-birth-of-a-global-tv-network/

この記事は、ライセンスにもとづいた非営利目的のため、あるいは社会的意義・影響力の観点から無料で提供されているコンテンツです。

良質なコンテンツを取材・編集して翻訳を届けるため、コンテンツをサポートをしてくださいませんか? みなさまの有料購読は、良質な記事をライセンスして届けるための重要な収益源になります。

月額3,200円で有料購読をはじめる
著者
headline 主管理者
おすすめの記事
テック, メディア

2019年、中国メディア市場の動向:ByteDanceの躍進と注目のOOH

有料記事

中国の調査会社R3によるメディアレポート「China Media Inflation Trend Report」が11月21日に公開された。TikTokなどを展開するByteDanceらの躍進に注目が···
石田 健
政治・国際関係

ニュース解説:カリフォルニア州雇用法案AB-5の成立は、「搾取との闘い」か?

有料記事

9月18日、米カリフォルニア州で、ギグ・エコノミーの労働者をこれまでの「独立した請負労働者」ではなく、「従業員」として再分類する可能性のある法案が成立した。2020年1月1日より施行予定の同法案は、上···
塚本 大
テック, メディア

NYTによる衝撃のFacebook暴露記事:その内容とポイントは?

無料記事

11月15日、米・New York Times(NYT)紙に衝撃的な記事が登場した。この記事は「Delay, Deny and Deflect: How Facebook’s Leaders Foug···
石田 健
テック, メディア

月は誰のものか? 宇宙を専門とする弁護士が回答する

無料記事

この写真は、おそらくこれまで撮影された国旗の中で最もよく知られたものだ。APOLLO 11 MOON LANDING / AP PRESSバズ・アルドリンが、月に立てられた初のアメリカ国旗を横にして立···
石田 健
管理者
政治・国際関係

フェミニズムとは何か?:なぜ女性の権利ばかりが主張されるのか

無料記事

わたしたちは、フェミニズムの時代に生きている。フェミニズムを時代性やブームのように捉えることに異論はあるかもしれないが、#MeTooムーブメントや韓国の書籍『82年生まれ、キム・ジヨン』のベストセラー···
石田 健
政治・国際関係

なぜ平和の少女像を「日本国民の心を踏みにじる行為」と感じる人びとがいるのか?

無料記事

国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』の企画「表現の不自由展・その後」をめぐって、現在も議論が続いている。混乱の発端には、平和の少女像の存在もあった。一部の政治家は、平和の少女像が展示されることを···
石田 健
編集長より

職が減っていく文系院生は、今後いかにサバイブしていくべきか

無料記事

将来を有望された研究者が、自ら命を絶つという痛ましい事件が話題を集めた。「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた:朝日新聞デジタル下記記事にある通り、この事件は経済的困窮を苦にしただけでな···
石田 健
政治・国際関係

ポリティカル・コレクトネスの時代とその誤解:なにが「ポリコレ疲れ」を生んでいるのか?

無料記事

アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが勝利したことは、全世界で多くの衝撃を持って受け止められている。なぜトランプが勝利したのか?あるいは、なぜ事前調査で優勢と見られていたヒラリー・クリントンが敗北し···
石田 健
政治・国際関係

文化の盗用とは何か:所有/簒奪という二項対立を乗り越える

無料記事

文化の盗用、あるいは文化の簒奪と訳される「Cultural Appropriation」という概念が注目を集めている。6月25日、アメリカの著名セレブであるキム・カーダシアンが「Kimono」と名付け···
石田 健