で、ユニコーンはやっぱ微妙?ギルト グループ、(たった)300億円で買収

テック, メディア

公開日 2016/01/08 08:28,

更新日 2016/01/08 08:28

無料記事

その昔、フラッシュセールの先駆者だったギルト・グループは、企業価値10億ドル(約1200億円)がついていました。いわゆる、ユニコーン・クラブです。

しかしそんなギルトが、わずか300億円でハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON’S BAY COMPANY、以下HBC)に買収されます。まあ、昨年末から噂されていましたが、やはり事実だった模様。

彼らは、2011年にユニコーンの仲間入りをしており、この時は1億3800万ドルの大型調達、累計で3億ドルを調達してきました。ただし近年の業績は悪化しており、2015年2月には2011年を下回る評価額で、5,000万ドルを追加調達しています。

HBCは、アメリカの大手百貨店サックス・フィフス・アベニューやロード&テイラーを保有しており、今回の買収によってアウトレット部門を強化する予定です。

グルーポンをはじめとするフラッシュセールの一時代は、大分前に終わった感じもしますが、そもそもユニコーンの雲行きが怪しいという噂は、今年に入ってますます増えてきました。

ジャック・ドーシーのSquareやEvernoteなど、数多くのユニコーンの苦境が報じられ、それにともない未公開市場の冷え込みに懸念が集まっているのです。

果たしてギルトの買収は、ユニコーンの凋落を象徴するニュースとなるのか。しばらくウォッチしていくことにします。

この記事は、ライセンスにもとづいた非営利目的のため、あるいは社会的意義・影響力の観点から無料で提供されているコンテンツです。

良質なコンテンツを取材・編集して翻訳を届けるため、コンテンツをサポートをしてくださいませんか? みなさまの有料購読は、良質な記事をライセンスして届けるための重要な収益源になります。

月額3,200円で有料購読をはじめる
著者
株式会社マイナースタジオ代表取締役CEO。同社を創業後、2015年に株式会社メンバーズ(東証一部)に企業売却。早稲田大学政治学研究科修士課程修了(政治学)。関心領域は、メディア論や政治思想など。Twitter : @ishiken_bot
おすすめの記事
テック, メディア

2019年、中国メディア市場の動向:ByteDanceの躍進と注目のOOH

有料記事

中国の調査会社R3によるメディアレポート「China Media Inflation Trend Report」が11月21日に公開された。TikTokなどを展開するByteDanceらの躍進に注目が···
石田 健
政治・国際関係

ニュース解説:カリフォルニア州雇用法案AB-5の成立は、「搾取との闘い」か?

有料記事

9月18日、米カリフォルニア州で、ギグ・エコノミーの労働者をこれまでの「独立した請負労働者」ではなく、「従業員」として再分類する可能性のある法案が成立した。2020年1月1日より施行予定の同法案は、上···
塚本 大
テック, メディア

NYTによる衝撃のFacebook暴露記事:その内容とポイントは?

無料記事

11月15日、米・New York Times(NYT)紙に衝撃的な記事が登場した。この記事は「Delay, Deny and Deflect: How Facebook’s Leaders Foug···
石田 健
テック, メディア

月は誰のものか? 宇宙を専門とする弁護士が回答する

無料記事

この写真は、おそらくこれまで撮影された国旗の中で最もよく知られたものだ。APOLLO 11 MOON LANDING / AP PRESSバズ・アルドリンが、月に立てられた初のアメリカ国旗を横にして立···
石田 健
管理者
政治・国際関係

フェミニズムとは何か?:なぜ女性の権利ばかりが主張されるのか

無料記事

わたしたちは、フェミニズムの時代に生きている。フェミニズムを時代性やブームのように捉えることに異論はあるかもしれないが、#MeTooムーブメントや韓国の書籍『82年生まれ、キム・ジヨン』のベストセラー···
石田 健
政治・国際関係

なぜ平和の少女像を「日本国民の心を踏みにじる行為」と感じる人びとがいるのか?

無料記事

国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』の企画「表現の不自由展・その後」をめぐって、現在も議論が続いている。混乱の発端には、平和の少女像の存在もあった。一部の政治家は、平和の少女像が展示されることを···
石田 健
編集長より

職が減っていく文系院生は、今後いかにサバイブしていくべきか

無料記事

将来を有望された研究者が、自ら命を絶つという痛ましい事件が話題を集めた。「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた:朝日新聞デジタル下記記事にある通り、この事件は経済的困窮を苦にしただけでな···
石田 健
政治・国際関係

ポリティカル・コレクトネスの時代とその誤解:なにが「ポリコレ疲れ」を生んでいるのか?

無料記事

アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが勝利したことは、全世界で多くの衝撃を持って受け止められている。なぜトランプが勝利したのか?あるいは、なぜ事前調査で優勢と見られていたヒラリー・クリントンが敗北し···
石田 健
政治・国際関係

文化の盗用とは何か:所有/簒奪という二項対立を乗り越える

無料記事

文化の盗用、あるいは文化の簒奪と訳される「Cultural Appropriation」という概念が注目を集めている。6月25日、アメリカの著名セレブであるキム・カーダシアンが「Kimono」と名付け···
石田 健