朝鮮半島、高まる緊張の背景とシナリオ [ニュース解説]

公開日 2017年04月14日 22:23,

更新日 2017年04月14日 22:23,

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朝鮮半島で緊張が高まっている。14日には、中国・王毅外相が「取り返しのつかない事態に陥るのを防ぐ必要がある」と述べた一方、 北朝鮮の韓成烈外務次官は「アメリカが選択すれば、わたしたちは戦争する」と発言

背景・経緯

  • 北朝鮮はトランプ新政権がスタートしてから、金正男氏暗殺や弾道ミサイル開発などで国際社会を挑発。
    アメリカとの交渉で、核開発や金正恩政権の維持を認めさせる狙いか。
  • これに対してトランプ政権は、強気の姿勢。「中国が北朝鮮に対応しなければ、アメリカが行動する」と、軍事行動も示唆。
  • シリアへの攻撃実施という「サプライズ」は、北朝鮮へのメッセージも。

現状

  • アメリカの警告がある中、北朝鮮の核関連施設では活発な動き。15日に核実験の観測も。
  • 北朝鮮が核実験を強行すれば、朝鮮半島に駆逐艦を派遣しているアメリカが先制攻撃の可能性も。

影響・今後のシナリオ

  • 最悪のシナリオは、核実験強行からのアメリカによる先制攻撃。朝鮮半島で武力行使が起これば、1954年の休戦協定以来。

北朝鮮は報復リスク、アメリカによる先制攻撃の可能性は低い

  • しかし、アメリカが現時点で先制攻撃をする可能性は低い。シリアなどと異なり北朝鮮は報復行為に至る危険性があり、その場合は韓国など同盟国が脅威にさらされ、アメリカ自身のリスクも大きい。
  • 1990年代にも、アメリカは報復リスクから北朝鮮への軍事行動を断念。
  • 現在のところ、最悪のシナリオは想定しづらい。しかし北朝鮮が強気に出続けた場合、アメリカも「振り上げた拳」を降ろせなくなる。

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著者
編集長
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。Abema TV『ABEMAヒルズ』、日テレ系『スッキリ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説をおこなう。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジア、テクノロジー時代の倫理と政治など。
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