AirbnbがWeWorkと提携、ビジネストラベル市場で攻勢

テック, メディア

公開日 2017/10/09 02:08,

更新日 2017/10/09 02:08

無料記事

民泊最大手のAirbnbがコワーキングスペース運営のWeWorkと提携することを、ブルームバーグなど複数の海外メディアが伝えています。

ビジネスホテルで利用可能なサービスを

プロジェクトに近い人物がブルームバーグに語ったところによると、若い出張客をターゲットとしたパイロットプログラムでは、Airbnbの宿泊客が最寄りのWeWorkオフィスを利用することができ、一般的なビジネスホテルで利用可能な仕事机やWi-Fi、プリンター、会議室などといったアメニティやサービスを出張者に提供することが可能になるとのことです。

まずはシカゴ、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、シドニー、ワシントンDCの6ヶ所のWeWorkオフィスが対象となり、数ヶ月以内にサービスが利用可能になる予定。

人々の働き方の変化に対応

WeWorkのプロダクト部門のVPディナ・ベラーダ氏は、英紙テレグラフに対して「人々の働き方は変化し、出張のあり方も変わってきている。ひんぱんに出かけるビジネスマンを対象としたものから、よりプロフェッショナル、かつパーソナルなニーズに対応したものに変化しているのだ」と語り、利用者にユニークな「本物」の旅行体験を提供したいとコメントしています。

Airbnbによると、世界中で25万社にのぼる企業が出張の宿泊先予約に同社のサービスを使っているとのこと。こうしたニーズに答えるために同社では「出張対応(Business Travel Ready)」という検索オプションを提供しており、特にアジア・パシフィック地域では韓国のヒュンダイや日本のカルチュア・コンビニエンス・クラブなどの大手企業との提携によってこの機能の利用が急増しているとのことです。

一方で、Airbnbの出張対応物件の認定取得には物件を丸ごと貸し出すことを含めて様々な条件が設定されており、このことが貸し側・借り側の双方にとって低くないハードルとなっている側面もあります。今回のプログラムでは、Airbnbの通常の宿泊プランを利用する出張客のビジネス面でのニーズもカバーすることで、全世界で1.2兆ドルに及ぶビジネストラベル市場でのシェアを拡大していくことが狙いとみられます。

この記事は、ライセンスにもとづいた非営利目的のため、あるいは社会的意義・影響力の観点から無料で提供されているコンテンツです。

良質なコンテンツを取材・編集して翻訳を届けるため、コンテンツをサポートをしてくださいませんか? みなさまのメンバーシップは、良質な記事をライセンスして届けるための重要な収益源になります。

メンバーシップについて知る
著者
The HEADLINE編集長。株式会社マイナースタジオを創業後、2015年に株式会社メンバーズ(東証一部)に企業売却。早稲田大学政治学研究科修士課程修了(政治学)。関心領域は、メディア論や政治思想など。Twitter : @ishiken_bot
おすすめの記事
政治・国際関係

ロシアの秘密部隊29155部隊とは何か?アフガニスタンでの米兵殺害指令の背後に影

有料記事

2019年4月、アフガニスタンにあるバグラム空軍基地近くで自動車が爆発し、3人の米兵が亡くなった。この基地は米軍の主要拠点として、たびたびタリバンによる攻撃の標的にされてきたが、こうした有志連合の兵士···
徳安憲一
石田健
政治・国際関係

トランプ大統領、そもそも二期目当選に興味がない?

有料記事

2020年11月におこなわれるアメリカ合衆国大統領選挙に向けて、ドナルド・トランプ大統領にとってネガティブな世論調査結果が報じられる中、大統領は2期目の意欲を失っているという報道が相次いでいる。一体、···
石田健
テック, メディア

Palantirという逆説:ユニコーンを生み出した哲学者、アレックス・カープとは誰か(4)

無料記事

― (3)より続く初期の製品と顧客(2008-2010年)ウェブサイトでいくら自画自賛を続けても、カープたちが契約にこぎつけるのは難しかった。彼らは300回以上のミーティングを繰り返し、政府のヒエラル···
石田健
長野壮一
テック, メディア

Palantirという逆説:ユニコーンを生み出した哲学者、アレックス・カープとは誰か(3)

無料記事

― (2)より続く同時多発テロ以後の世界1989年、ベルリンの壁崩壊が冷戦後の世界の起点となったとすれば、2001年もまた重要な時代区分の1つである。ソ連崩壊後、しばらく続いていた唯一の超大国としての···
石田健
長野壮一
社会

韓国、衝撃の「n番部屋」事件とは

無料記事

今月17日、韓国で衝撃を呼んでいる「n番の部屋」事件の首謀者として1人の男性が逮捕された。すでに筆者は、本事件について下記YouTube動画を公開しているが、動画では扱えなかった事件の全貌について、現···
石田健
政治・国際関係

フェミニズムとは何か?:なぜ女性の権利ばかりが主張されるのか

無料記事

わたしたちは、フェミニズムの時代に生きている。フェミニズムを時代性やブームのように捉えることに異論はあるかもしれないが、#MeTooムーブメントや韓国の書籍『82年生まれ、キム・ジヨン』のベストセラー···
石田健
政治・国際関係

AppleやNikeのサプライチェーンが関与するウイグル人強制労働。パナソニック、シャープ、SONYなど日本企業も

有料記事

以前の記事で、イスラム教徒として知られる少数民族・ウイグル人への中国政府による監視と管理について、歴史的起源を紹介した。昨年11月と今年の2月、ウイグル人への監視・管理について具体的な実態を記した文書···
金子侑輝
石田健
政治・国際関係

強制投票は実現可能か、それは”良いもの”か?

無料記事

HEADLINEでは、今秋より月額3,200円の有料会員サービスを開始します。この記事は、サービスの開始後は有料記事となる予定です。もし、この記事に"読むべき価値がある"と感じられたら、ぜひ記事下部か···
石田健
編集長より

職が減っていく文系院生は、今後いかにサバイブしていくべきか

無料記事

将来を有望された研究者が、自ら命を絶つという痛ましい事件が話題を集めた。「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた:朝日新聞デジタル下記記事にある通り、この事件は経済的困窮を苦にしただけでな···
石田健