Vice、ついにケーブルテレビ進出:24時間専門チャンネル「Viceland」が開局

テック, メディア

公開日 2015/11/05 01:09,

更新日 2015/11/05 01:09

無料記事

先日、Viceの東欧での事業拡大についてのニュースをお伝えしました。

その際、テレビ局開局も視野に入れた事業展開を加速させているということもお伝えしましたが、それから2日も経たない本日(現地時間では11月3日)、Viceより来年にケーブルテレビ専門チャンネルを開局するとの公式発表がありました。

24時間放送の専門チャンネル「Viceland」が開局へ

Viceは2016年2月9日、「Viceland」を開局してケーブルテレビ専門チャンネルをスタートさせます。

Vice Mediaの大株主であるA+E Networksが、自社の放送局である「H2」の放送を完全に終了し、その枠をVicelandが継承する予定です。

A+Eは、Vicelandが開局してからもこれまで通りテレビ局の所有者となります。また、ウォルト・ディズニー・カンパニーとハースト・コーポレーションも共同所有者となります。Vicelandは、全米の約7000万世帯で視聴が可能です。

放送内容はカルチャーやライフスタイル中心に

オンラインでは、(エッジの効いた)報道に注力しているViceですが、Vicelandではストレートなニュース報道ではなく、カルチャーやライフスタイルに重点を置いた番組が中心となる予定です。

既に発表されている番組のラインナップには、カナダ人女優で、昨年レズビアンであることをカミングアウトしたエレン・ペイジが、旅を通じて世界中のLGBTQの人々が置かれている現状を学ぶ「Gaycation」や、Viceで既web番組を料理シェフ、エディー・フアンの旅番組などがあります。

音楽番組やスポーツ番組も放送される予定で、「家庭で視聴できる番組作りを目指す」との方針です。

尚、ViceはHBOと2018年までの契約を結んでおり、Viceが制作する平日の夕方のニュース番組が来年HBOで放送を開始する予定にもなっています。報道系の番組はしばらくHBOで放送をしていくことになりそうです。

長年の悲願を達成することになるViceですが、創設者のShane Smith氏は「これは世界中に我々のネットワークを形成するための第一歩に過ぎない」と語っています。

グローバルな事業展開も含め、2016年はViceにとって非常に重要な一年になりそうです。

参考記事

http://www.huffingtonpost.com/entry/vice-is-getting-its-own-24-hour-cable-channel_5638cec7e4b079a43c049558?utm_hp_ref=media

http://variety.com/2015/digital/news/viceland-h2-cable-channel-spike-jonze-1201632295/

http://spectrum.suntimes.com/culture-lifestyle/10/155/5962/ellen-pages-gaycation-set-air-february-2016

この記事は、ライセンスにもとづいた非営利目的のため、あるいは社会的意義・影響力の観点から無料で提供されているコンテンツです。

良質なコンテンツを取材・編集して翻訳を届けるため、コンテンツをサポートをしてくださいませんか? みなさまの有料購読は、良質な記事をライセンスして届けるための重要な収益源になります。

月額3,200円で有料購読をはじめる
著者
headline 主管理者
おすすめの記事
テック, メディア

なぜ世界を理解しなくてはいけないのか、中田敦彦氏のYouTube問題(前編)

無料記事

YouTube上で、歴史や哲学などの「授業」をおこなっているタレント・中田敦彦氏が批判を集めている。中田氏の是非はさておき、本件はメディアにおける構造的な問題を示唆している。コンテンツは・生産(クリエ···
石田 健
テック, メディア

なぜMCNは死に、UUUMは成功したのか?

有料記事

The HEADLINEでもYouTubeチャンネルを開設しているが、加熱するYouTubeビジネスはどこに向かっていくのだろうか?5Gが本格化する中、動画ビジネスはますます伸びていきそうな気もするが···
石田 健
テック, メディア

2019年、中国メディア市場の動向:ByteDanceの躍進と注目のOOH

有料記事

中国の調査会社R3によるメディアレポート「China Media Inflation Trend Report」が11月21日に公開された。TikTokなどを展開するByteDanceらの躍進に注目が···
石田 健
テック, メディア

NYTによる衝撃のFacebook暴露記事:その内容とポイントは?

無料記事

11月15日、米・New York Times(NYT)紙に衝撃的な記事が登場した。この記事は「Delay, Deny and Deflect: How Facebook’s Leaders Foug···
石田 健
政治・国際関係

フェミニズムとは何か?:なぜ女性の権利ばかりが主張されるのか

無料記事

わたしたちは、フェミニズムの時代に生きている。フェミニズムを時代性やブームのように捉えることに異論はあるかもしれないが、#MeTooムーブメントや韓国の書籍『82年生まれ、キム・ジヨン』のベストセラー···
石田 健
編集長より

職が減っていく文系院生は、今後いかにサバイブしていくべきか

無料記事

将来を有望された研究者が、自ら命を絶つという痛ましい事件が話題を集めた。「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた:朝日新聞デジタル下記記事にある通り、この事件は経済的困窮を苦にしただけでな···
石田 健
政治・国際関係

なぜ平和の少女像を「日本国民の心を踏みにじる行為」と感じる人びとがいるのか?

無料記事

国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』の企画「表現の不自由展・その後」をめぐって、現在も議論が続いている。混乱の発端には、平和の少女像の存在もあった。一部の政治家は、平和の少女像が展示されることを···
石田 健
政治・国際関係

ポリティカル・コレクトネスの時代とその誤解:なにが「ポリコレ疲れ」を生んでいるのか?

無料記事

アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが勝利したことは、全世界で多くの衝撃を持って受け止められている。なぜトランプが勝利したのか?あるいは、なぜ事前調査で優勢と見られていたヒラリー・クリントンが敗北し···
石田 健
政治・国際関係

文化の盗用とは何か:所有/簒奪という二項対立を乗り越える

無料記事

文化の盗用、あるいは文化の簒奪と訳される「Cultural Appropriation」という概念が注目を集めている。6月25日、アメリカの著名セレブであるキム・カーダシアンが「Kimono」と名付け···
石田 健