予測市場が世界を変える / PolymarketやKalshi、数百億ドル規模の取引 / あらゆるものが賭博となる功罪
概要
動画で言及した記事はこちら 石田健 株式会社リバースタジオ代表取締役。日テレ系『DayDay.』コメンテーター、フジテレビ系『Mr.サンデー』、TBS系『Nスタ』『サンデー・ジャポン』、テレ朝系『ビートたけしのTVタックル』など出演。... 続きを読む 閉じる
動画で言及した記事はこちら
石田健
株式会社リバースタジオ代表取締役。日テレ系『DayDay.』コメンテーター、フジテレビ系『Mr.サンデー』、TBS系『Nスタ』『サンデー・ジャポン』、テレ朝系『ビートたけしのTVタックル』など出演。近著に『カウンターエリート』(文藝春秋、2025年)。早稲田大学政治学研究科修了(政治学)。
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出演 - 石田健
企画/構成 - 石田健
撮影/編集 - 株式会社リバースタジオ
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#ニュース解説 #イシケン #ニュース
トランスクリプト
※ 音声をもとに読みやすく整えた内容のため、発言とテキストが完全に一致しない場合があります。こんにちは、ヘッドラインの石田です。えー、今日はですね、予測市場について皆さんにちょっとご紹介しようと思うんですけれども、こちらにですね、あのヘッドラインの記事が、あー、七月十五日に出ているので、先週ですかね、公開されている記事なんですけど、「予測市場には真実が集まってる」という、うー、サムネでですね、ここにこうやって、これあの、後ほど紹介しますけど、カルシという、いわゆる予測市場の中でも二大マーケットと言われるポリマ、ポリマーケットと、それからカルシ。そのカルシのCEOが写ってるんですけど、この記事自体は金子さんが書いたんですけれども、まあ一体これが何の話なのかと。そしてまあ、なんで今我々がこの予測市場に注目しているのかということをですね、ちょっとご紹介できればなと思います。で、実は予測市場についてはブルームバーグが記事を出していて、日本でも予測市場が、ただ規制の形として、いわゆるアメリカにおけるポリマやカルシのような形ではないんですけれども、日本でも類似のマーケットが立ち上がっているということで、今注目を集めていますし、私のジェイウェーブのラジオでも予測市場の話をしましたし、あと経済学者とか、それからこの業界に実際に参入している人、従来その暗号資産とか、いわゆるウェブスリーと呼ばれる界隈にいた人が多いとも言われているんですけれども、そういった人たちがどんどん今このマーケットに入ってきていて、そして業界自体が非常にこう活発化しようとしている。日本に関しては、おそらく前夜ぐらいなのかなと思っているんですけど、今すごく活発化しようとしているので、えー、そのですね、まず、アメリカの、もう一大その予測市場の中心地になっているアメリカの状況と、そして日本でもこれが起こっていくのかというところをですね、話していければなと思います。で、これはやはりビジネスパーソンの人にとっては非常に巨大なマーケットで、かつ、うー、ビジネス的にも、そして政治的にも、そしてこれからの社会の動態、動向を考えても、すごくホットな領域なので、注目しておいて損はないんじゃないかなと思っています。さあ、ということで、えー、この記事でも実は冒頭で書かれているんですけれども、フェイスブックが予測市場に参入するというようなことがすごく話題になりました。まあ、元々フェイスブック、メタですけど、メタというのは、あー、アプリをこうパクるということでもすごく知られているわけですよね。例えばインスタ出たらインスタのようなもの、Xが買収されたら自分たちでスレッズを作りましたし、それから過去には失敗したもので、スナップチャットのようなアプリをリリースしたり、いろんなスタンドアロン、つまり独立したアプリというのを出してきました。その中には、あー、スレッズのように今ユーザーが非常に増えているというアプリもあれば、まあほとんど失敗したようなものが、まあ大半。逆にWhatsAppとかインスタのように巨額で買収して、その後広告がグロースして、で、当時は今考えたら買収安かったよねという、そんな、あー、MAだったりとか、アプリを自分で作ってるわけですけど、その彼らが次に目をつけてるのが予測市場ということで、この盛り上がりがすごく大きいのがわかります。で、そもそも予測市場は何かというと、こちら記事からの引用ですけれども、「予測市場では基本的にあらゆる物事が賭けの対象になる。例えば、主要な予測市場ポリマーケットでは、イーロンマスクは六月三十日までに子供をもうけるのか、イエスキリストは今年中に降りてくるのか、二千二十六年までに日本と中国は軍事衝突するのかといった賭けが行われている」ということで、スポーツ、政治、それから様々な社会的なイベントで、中には自然災害であったり、事件事故であったり、こういった悲惨な出来事については後にまた説明しますけど、そういう話がですね、日夜賭け続けられているということになります。で、先ほど言ったように、選挙、スポーツ、それから企業の動向、新しいサービスかについて、イエスかノーの二者択一、あるいはバイナリーという形、イエスかノーのこのバイナリー、あるいは複数の選択肢で賭けを行うことができるんですけど、例えばですね、実際にサイトを見てもらうと皆さんわかるんですけれども、ビットコインが上下五分で上がるのか下がるのかとか、これがレブロンジェームスのレブロンですね、の次のチームということで、これは複数の選択肢が出てます。マイアミヒート、キャバ、キャバリアーズ、ウォリアーズということで、何個かチームが出されて、そこに賭けることもできる。で、今スポーツの例を出しましたけれども、やはりスポーツは非常に人気で、ワールドカップにおいてはどこが優勝するのか、あるいはこの国は一次リーグを突破するのか、あるいは得点王は誰かみたいなことがですね、もう日々このポリマーケット上で賭けられてたということになります。仕組みとしてはイエスとノーの権利をそれぞれ買うというような、あー、仕組みになってます。例えば、この記事でも紹介している高市早苗が二千二十六年中に首相、首相を辞任するかという、このマーケットでは、辞任する人がイエスの権利を買い、辞任しないと考える人がノーの権利を買うということで、イエスの権利が十一セントで売買されていて、で、もし実際に高市首相が辞任すれば、イエスを持っていた人は一ドルを受け取って、ノーを持ってた人の権利がゼロになると。なので、そのイエスノーっていうのをある種のお金の価格で表現していて、イエスの価格が十一セントなので、二千二十六年中に高市首相が辞任する確率は十一パーセントだというふうに、そういうふうに解釈されるわけですね。なので、皆さん宝くじとかを購入したことがある、あるいはスポーツ、totoとかそういうものを遊んだことがあるという人も多いと思いますけれども、ああいうものを全ての世の中の森羅万象、ありとあらゆることに適用できて、それを楽しむことができるというところが一番の特徴になっています。で、先ほど言ったように、このマーケットの二大兄弟プレイヤーというのがポリマーケットとカルシで、それぞれスポーツが強いとか政治経済が強いとか特徴はあるんですけれども、サイトの使い勝手だったりとか、実際のユーザユーザインターフェイスみたいなのはかなり似ていて、それぞれですね、アメリカ中でビジネスをしている。で、しかも最近は、例えばNICE、ニューヨーク証券取引所であったりとか、あとはCNNのようなメディア、そういったところと連携しながら、すごく急速に市民権を得ているというところがポイントになります。先ほど言ったように、日本は賭博が禁じられています。なので日本で同じように自分でお金を入れてイエスノーにかけて、その結果対価を受け取るっていうビジネスができるかでいうと、これはできないわけです。民間であったりとか、許可されてないものはできない。なので日本からポリマとかカルシにアクセスしても、基本的には閲覧のみで実際に賭けることができないわけです。いろんな手を使って、もしそれをやっている人がいるかもしれませんが、皆さん記憶に新しいと思いますが、オンラインカジノがありました。まだポリマーケットにどういうふうに日本から関わることが合法なのか、違法なのかということは、あまりグレーな部分もわかっていないことも、今後法的に整理されていることというのも多分あるでしょうが。ただ、オンラインカジノの例のように、基本的には日本の人がここに参加して賭けを行うということは避けるべきだろうということで、皆さんぜひですね、サイトを見ることはできますけど、実際にお金を賭けるというところは、そういった法的なリスクがあるというのをぜひ注意していただきたいですし、オンカジのニュースのように日本から賭けてれば大丈夫、海外だったら大丈夫というふうに考えていると、それは後々すごく問題になったりするかもしれないなど、そういった点もですね、ぜひ注意していただきたいんですけど、ただいずれにしても、実際にですね、この両サイトとも日本から見れることは見れるんですね。で、実際に見ていただいて、こういうものが賭けられてるんだということがわかるわけですけど、実はこのアメリカで許可されているポリマもカルシも当初から順風満帆だったわけではないということで、例えばポリマーケットなんかは当局から圧力を受けて、一時期国外のみで、アメリカ国外のみでサービスを展開していましたし、そこをですね、先ほど言ったように、メディアとか証券会社、そして当局と少しずつアライアンスを組みながら成長してきて、そして今では一大プラットフォームになっているという、そういった状況です。もう一つ、やはり押さえておきたいのが、このポリマカルシなど予測市場には政府も非常に注目をしていて、中でもトランプ政権に関してはジュニアですね。トランプ氏の息子がアドバイザーで入っていったりとか、投資をしていたりということで、かなり今では政府とも近い、そんなサービスになっています。で、加えてですね、この月間の取引量というのが、これ二〇二五年では二十二億ドルだったのが、なんと今年はその十倍、なので二百五十六億ドル、億ドルなので、日本でいうと数兆の規模になっているわけですけれども、これまでのスポーツベッティングのそのマーケットをはるかに超えるような、そのぐらいまで急成長しているということになります。で、ほとんどがスポーツとか政治とか暗号資産に投資家集中しているということなので、まだこの、ありとあらゆるものに賭けることができると言いつつですね、かなり偏った取引量になっていることも事実です。例えば先ほど言ったように、ワールドカップであったり、それから最初にこの予測市場が注目を集めたのは選挙ですね。アメリカの大統領選挙ということで。そういった話題になるような、社会的に話題になるようなイベントとともに、この予測市場も注目を集めてきた。なので、今年に関しては日本でもワールドカップに際して、先ほど言ったように、日本のある種ポイ活と組み合わせたような形の予測市場というのもすごく成長したということが言われていて、その結果として、今ますますですね、このマーケット自体に注目されているということになります。
で、なんで注目されているのかということは、ここまででいくつか皆さんに伝わったかと思うんですけれども、一つが今までWEB3の事業者というのはすごく冬の時代を過ごしてきました。暗号資産が今価格もだいたい今六点五万ドルぐらいだと思うんですけど、ビットコインが一時期十万ドル超えて、二〇万ドル、三十万ドル、五十万ドル目指すんじゃないかというふうに言われていたところから、かなり今苦戦していると。なので、暗号資産自体は非常に今冬の時代を迎えているわけです。だからこそ、WEB3もそういった市況の動向と合わせてですね、直接的にそれが関係しているというよりは、例えば投資家がお金を投じなくなったりとか、人気のある話題のサービスというのが出てこなくなったりということで、相対的にこのサービス自体が少し冬の時代を迎えている中で、この暗号資産をある種使ったとか、あるいはそれを実際に当てに行くような予測市場ができたことで、またですね、急激に息を吹き返しているという意味で注目が集まっているというところが一つです。で、もう一つが、先ほど言ったように、選挙で注目を集めたというところとも関係しているんですが、やはり忘れてはいけないのが、アメリカの大統領選においての予測という、そういう事実です。これは何かというと、もちろん選挙、日本でも世論調査が行われ、そして実際の選挙に近づけば近づくほど、専門家がテレビに出てきて、あそこが勝つ、共和党が勝つ、民主党が勝つ、あるいはトランプは今回こうだとか、そういうことがずっと言われるわけですけど、そういったいわゆる専門家と呼ばれる人たちの分析よりも、予測市場が正しかったということがいくつか話題になったんですよね。なので、一人の専門家よりも、その何万人の集合知のようなものの方が予測精度が高いということで、この予測市場に対して急激に注目が集まった。で、後述しますが、こういったプレーヤーの中には、もともとそのネイトシルバーと呼ばれる選挙の非常に選挙を当てる人として話題だった人が、専門家がいるんですけど、そういう人も今予測市場に注目を集め注目しているということで、そのかなり従来の世論調査とか、その選挙予測と、そして予測市場というのが溶け合ってきているのが今なんだろうというふうに思っていて、そういう意味でも新しい社会的なムーブメントが今生まれてるんだろうなということを思っています。ただですね、これ素晴らしい未来を見通せる非常に面白いマーケットだというふうなことを言う人もいれば、反対にこれは非常に問題があるサービスだというふうに言う人もいるんですね。それは何かというと、もう一番最初に出てくるのは、やはりインサイダー取引です。例えばビットコインのように、価格の上がり下がりというものがある種コントロールできないものであればいいわけですけれども、問題になるのがスポーツ賭博のようなものです。例えば、八百長のように、サッカーの試合でこっちに賭けているので、わざと負けてくれとか、わざとズルをしてくれというようなことを持ちかけてスポーツをする。これは非常に問題になるわけですね。実際に水谷違う水原一平さんが賭けに参加してた時に、じゃあ大谷も何か賭けに関わってるんじゃないかという疑惑が出ました。後にその疑惑は晴れるわけですけれども、その時何にやはり注目が集まったかというと、選手自身がプレーヤーとして出場しているにも関わらず、賭博に参加することで試合を意図的に歪めるということで、この八百長につながるんじゃないかということで注目を集めましたが、これ、ありとあらゆるものに賭けていると、当然そういうことが起こるわけです。例えば、もし企業が明日までに新製品を発表するかということにイエス、ノーがかけられていた際に、その企業の内部担当者というのはその情報を事前に知っているわけです。なので、ポリマーケット、あるいはカルシに参加して、その正解の方に投資をする。そうすると巨額なリターンが返ってくるみたいなことも可能ですし、先ほどトランプ政権の話をしましたけど、これは報道でも何度か言われていましたが、トランプ大統領は明日イランを攻撃するイエス、ノーという、そういう賭けに対して、自分自身でイエスですと言って、実際に攻撃命令を出すみたいなことが起こっちゃうわけですよね。そうなってくると、もう株ではインサイダー取引、それからスポーツ賭博においても、八百長っていうのは厳しく規制されているわけですけど。じゃあ例えば明日石田はテレビに出るのかとか、明日ビットコインでこの人は1万ドル分のビットコインを購入するのかみたいな、いろんな賭けが出てくると、その賭けを自分で払って、で、自分、もしくはそのすごい親しい人に、いやこれこれやっといてよみたいなことができてしまうということで、本当にインサイダー取引の温床になってしまっているんですよね。実際、これはアメリカの政治家が関与してるんじゃないかみたいな事例も出てきているので、そういう意味でそのインサイダー取引の懸念。で、ここと関係すると、インサイダー取引そのものも問題ですし、その予測市場があることによって、そして自分がそこにもし賭けていたら、その賭けに引っ張られて行動しちゃうんじゃないかみたいなことも言われている。だから例えば明日企業は新製品を出すかでノーに賭けて、あ、でもノーって言ったから、この製品が出ても公表を遅らせてしまおうみたいなことを、もし企業の担当者がやり始めたら、これは予測市場のある種自分の賭けにすごく引っ張られてるわけですよね。こういうことが至るところで起こっちゃうんじゃないかというところなんかも懸念されていると。で、もう一つはですね、先ほど自然災害とか人の死みたいな話をしましたが、戦争、暗殺、そういったものに関連する取引が行われているということもすごく批判をされています。分かりやすいのはイラン戦争、中東戦争ですよね。こういったところで何か人が殺されるんじゃないかに対してイエスを賭ける。当然倫理的な問題というのは考えられるわけです。なので、これは死の市場という言われ方をしているんですけれども、こういったところに倫理的にどうなんだということの批判が集まっていると。で、実はこの記事ではそれ以外もですね、この予測市場の問題点なんかが記事で書かれていますし、その後AIがこの予測市場をどういうふうに変化させるのかと、AIが未来予測をし始めたら人間の予測とどう競合するのかみたいなことも書かれているので、ぜひこちらの記事読んでないよという方がいたら、チェックしていただければなと思うんですけれども、あの、先ほど言ったように、従来、そのネイトシルバーのような選挙のプロのような人たちが予測していたところにですね、全く今新しい視覚、方向性を持ち込んでいるのが予測市場であるということで、その世論調査であったりとか、選挙予想よりも圧倒的にというか、かなり高い精度と、そして可能性を持っているという意味では、非常にこの予測市場自体が注目するべきものだというふうに私は考えています。で、ただ同時に、こちらも先ほど言ったように、インサイダー取引であったり、あるいはそれ以外の倫理的な問題であったり、そういった懸念があることも事実です。ただ、こういったリスクをどうクリアしていくかという、その先にもう一つ考えておきたいのが、やはりこれ、メディアをやってる立場からすると、これが新しいメディアになるのかという問いです。この記事の中でも触れられていますが、このニュースと何かそれを予測するという行為が組み合わさった時に、おそらくニュースの楽しみ方であったり、ニュースの理解を仕方、あるいは世界そのものへの理解の仕方というのが大きく変わっていくんだろうと思います。実際、多くの人にとっては政治も、それから経済もある種のエンタメのように、これは良いことなのか、悪いことなのかというのはさておきですけれども、その話題に関心があればあるほど、その自分の予測してたものに未来に近づいた、あるいはそこと離れたということがすごく実感を持ってというか、すごくこう、今まで単純にあ、こんなことがあったんだね、こんなことが明日起こるかもねというようなものと違う次元で、多分そういった事実とか世界認識というのを触れるようになると思うんですね。で、そうなってくると、これはおそらく従来のメディアがいわゆるアテンションエコノミーで、戦場的に何かタイトルを出してPVを稼いできた、そして広告収入を稼いできたというような関わり方とは違う関わり方でですね、報道というものも定義されうるんじゃないかと考えています。そういう意味でも、この予測市場がどうなっていくのかということを非常に注目していますし、これからですね、日本でその規制がどうなっていくのかというところも非常に関心を持って見ているのでですね、この話題も場合にケースバイケースでですね、皆さんにお届けしていければなと思っています。はい。ということで、今日は予測市場について皆さんと皆さんにシェアさせていただきました。ということで、では次回の動画でお会いしましょう。ありがとうございました。