Google sign(Pawel Czerwinski, Unsplash) , Illustration by The HEADLINE

Googleが展開する保険事業が急成長 = Verilyの事業内容と成長理由とは

公開日 2023年04月08日 22:59,

更新日 2023年09月12日 22:08,

有料記事 / ビッグテック

この記事のまとめ
💡Google の関連企業が展開する保険事業、収益が前年の6倍増に急成長

⏩ メディカルストップロス保険で急成長
⏩ 成長要因は、①データ分析における優位性と②市場の成長

2023年2月、Alphabet の子会社でヘルスケア事業を展開する Verily(ベアリー)の収益が増加し、Alphabet 内では Google に次いで2番目に大きい子会社となったことが報じられた特に、Verily が展開する保険事業 Granular が躍進を遂げたという。

Alphabet が展開するヘルスケア関連事業といえば、2019年の Google による買収からかなりの時を経て昨年10月にやっと Pixel Watch を発売した Fitbit や、2014年に立ち上げられたものの長い間棚上げされ、18年に開発の打ち切りが発表されたスマートコンタクトレンズ事業など、必ずしも成功していないイメージが強い。

その中でなぜ、Verily が展開する保険事業が急成長しているのだろうか事業概要や保険事業への参入理由などと合わせてみていこう。

Verilyとは

Verily は当初、GoogleX(*1)の一部門で、次世代製品研究を手がける生命科学プロジェクトとして2012年にスタートした。2015年の Google の組織再編により独立し、現在 Verily は Alphabet の子会社となっている。つまり、Google とは兄弟会社にあたる関係だ。

まずは、Verily の事業概要と財務状況を簡単に見ていこう。

(*1)Googleの機密施設によって、人工知能や計算論的神経科学、生物工学等の次世代技術の開発を担うプロジェクト。現在はXという企業名で、Alphabetの子会社になっている。

事業概要

Verily の事業形態は大きく分けて2つある。1つ目は祖業であるデジタル技術を活用したヘルスケアソリューションの開発・提供、2つ目は2020年に立ち上げられた Granular という保険事業だ。

ヘルスケアソリューションの開発・提供

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✍🏻 著者
シニア・エディター
早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社マイナースタジオの立ち上げに参画し、同社を売却。その後、The HEADLINEの立ち上げに従事。関心領域はテックと倫理、政治思想、東南アジアの政治経済。
リサーチャー
慶應義塾大学通信教育課程法学部甲類在籍。関心領域はAIと法、哲学、認知心理学など
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