People in black jacket taking photo(Zeg Young, Unsplash) , Illustration by The HEADLINE

週刊文春はやりすぎか?いや、◯◯がやらなすぎなのでは - イシケンの部屋

公開日 2024年01月26日 10:37,

更新日 2024年01月26日 10:51,

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週刊文春の報道が相次いでいる中、巷で「文春は行き過ぎじゃないか?」という議論がある。それに対する所感を置いておく(今朝の TOKYO MX『堀潤モーニングFLAG』でも似たような話をした)。

論点は色々あるが、前提として押さえておきたいのが、この話をする時によく「文春の正義は暴走している」とか「文春が自分たちを正義だと思っている」みたいな話が出てくるが、おそらく彼ら自身はそう思っていない(個々の編集部員は分からないが、少なくとも総論としては)。

というのも、前編集長などが幾つかのメディアで発言しているが、彼らは大衆の知りたい欲望に応えているだけで、不倫が悪とか、自分たちが正義で悪事を暴いてやるぜ、というモチベーションではない。良くも悪くも、雑誌が売れるというビジネス以上でも以下でもないのだろう。その発言を額面通り受け取るのか、という話もあるのだが、まあそこはさすがに正義感ではやってないだろう、という感覚がある。

もちろん、正義感があればダメで、そうじゃなければ良いという話ではなく、大きく2つにわけて議論すべきだと思う。

1つは、松本人志氏のように犯罪としては扱われていないけれども明らかに被害者がいる事案は、適切な告発の場が無いことを考えても、そうした機会を提供している意味で、一定の意義があるだろう。もう1つは、明らかに芸能人のプライバシー権を侵害してるようなものに関しては、もうちょっと考えた方が良い気がする。

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後者はもうちょっと解像度を高く出来るのだが、とりあえず前者から。

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✍🏻 著者
編集長 / 早稲田大学招聘講師
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。日テレ系『DayDay.』火曜日コメンテーターの他、『スッキリ』(月曜日)、Abema TV『ABEMAヒルズ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジアなど。
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