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Discordは、なぜGASを買収したのか?

公開日 2023年02月01日 21:49,

更新日 2023年09月12日 22:11,

有料記事 / スタートアップ

この記事のまとめ
⏩ 2023年1月17日、Discordが人気匿名アプリGASを買収
⏩ Discordは2020年から、非ゲーマーへの普及を目指し仕様変更を進めており、GAS買収はこの拡大戦略の一環
⏩ GAS創設者ニキータ・ビアー氏は、現在の人気をピークと見て売却したとの見方も

2023年1月17日、コミュニケーションツールのDiscordが、匿名コミュニケーションアプリのGASを買収したと発表した

Discordはジェイソン・シトロン氏がスマホ向けゲームのために創業したツールだ。2015年のリリース以降、ゲームアカウントとの連携や低遅延のボイスチャット等、ゲームに特化した機能でこれまでに2億5000万人以上のユーザーを集めている

一方のGASは、Metaの元社員であるニキータ・ビアー氏が設立した匿名コミュニケーションアプリだ。2022年8月のリリース以来、匿名で日常的に自己肯定感を高め合うアプリとして、アメリカとカナダのZ世代の間で急速に人気を高めている。

次世代ソーシャルアプリ Gas とは?創業者は○○の開発者
有料記事 / テクノロジー

このように、Discordがゲームにおけるコミュニケーションに特化したツールであるのに対して、GASはより日常のコミュニケーションに即したアプリであり、それぞれの利用シーンはやや異なる。さらに、Discordの最多利用者層はミレニアル世代だが、GASの主なユーザーはZ世代と、年齢層も異なる。

それでは、DiscordによるGAS買収はなぜ起きたのだろうか?両社のこれまでの取り組みや今後の狙いを見ていこう。

買収の概要

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✍🏻 著者
リサーチャー
慶應義塾大学通信教育課程法学部甲類在籍。関心領域はAIと法、哲学、認知心理学など
シニア・エディター
早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社マイナースタジオの立ち上げに参画し、同社を売却。その後、The HEADLINEの立ち上げに従事。関心領域はテックと倫理、政治思想、東南アジアの政治経済。
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