近畿地方、2日午前中から夜にかけて線状降水帯および大雨災害の危険性

公開日 2023年06月02日 05:56,

更新日 2023年10月26日 20:14

発表から1日以上が経過した情報です。

6月2日5時51分、大阪管区気象台は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性を発表した。近畿地方では、2日朝から3日明け方にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒する必要がある。

大阪管区気象台の発表内容

近畿地方では、2日午前中から夜にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。また、近畿地方では、2日昼前から夜遅くにかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みです。2日朝から3日明け方にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

梅雨前線が対馬海峡から西日本を通って日本の東へのび、2日5時現在、大型の台風第2号は与論島付近を1時間におよそ20kmの速さで北東へ進んでいます。

前線は2日朝には山陰沖まで北上し、その後3日午前中にかけて近畿地方をゆっくり南下するでしょう。また、台風は3日にかけて日本の南を北東へ進む見込みです。

近畿地方では、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発となるため、3日昼前にかけて大雨となる見込みです。特に2日朝から3日明け方にかけては、警報級の大雨となるでしょう。

前線の南下が予想よりさらにゆっくりとなった場合には、2日午後を中心に、土砂災害等の危険度がさらに高まるおそれがあります。

また、近畿地方の海上では、2日昼過ぎから3日夕方にかけて、台風の影響でうねりを伴ってしけるでしょう。台風の進路や発達の程度によっては、警報級の高波となる可能性があります。

雨の予想

近畿地方では、2日昼前から夜遅くにかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みです。

2日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、

近畿北部 50mm

近畿中部 60mm

近畿南部 50mm

3日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、

近畿中部 30mm

近畿南部 40mm

2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、

近畿北部 120mm

近畿中部 250mm

近畿南部 300mm

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

波の予想

近畿地方の海上では、2日昼過ぎから3日夕方にかけてうねりを伴ったしけとなる見込みです。

2日に予想される波の高さ

近畿中部 4m うねりを伴う

近畿南部 5m うねりを伴う

3日に予想される波の高さ

近畿中部 4m うねりを伴う

近畿南部 5m うねりを伴う

防災事項

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

うねりを伴った高波に十分注意してください。

落雷や突風に注意してください。

補足事項

今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。

次の「大雨と高波に関する近畿地方気象情報」は、2日16時頃に発表する予定です。

訂正箇所

見出し文の「2日昼前から3日明け方にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。」を「2日朝から3日明け方にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。」に訂正します。

本文の「特に2日昼前から3日明け方にかけては、警報級の大雨となるでしょう。」を「特に2日朝から3日明け方にかけては、警報級の大雨となるでしょう。」に訂正します。

2023/06/02 05:51 大阪管区気象台 発表

🚨 お住まいの方は、気象情報などにご注意下さい

  • 崖や川の近くなど、危険な場所にいる方(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。
  • 周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
  • 市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
  • 大雨の被害は、お住いの地域によって種類や危険度が異なります。たとえば河川の近くや低地は浸水被害、山沿いは土砂災害の危険性が高まります。またご高齢の方や避難に時間を要する方は、早めの避難開始が望ましくなっています。

💡 線状降水帯とは

線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が組織化した積乱雲群が、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。

毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。周辺地域に住む方は、今後の気象情報や警戒情報に十分注意して下さい。

線状降水帯に関する各種情報(気象庁)

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