⏩ 成人の5分の1以上が利用するなど、すそ野が広がる
⏩ 人気銘柄トップ2はオルカンとS&P500、日本株では配当重視の銘柄も人気
⏩ 外貨買いの進行が円安圧力につながるとの指摘も
新 NISA(少額投資非課税制度)が開始してからおよそ1ヶ月半が経過し、最初の1ヶ月の利用状況などに関する集計データが公開され始めた。
全世界株や米国株が人気銘柄となっている一方、そのあまりの人気ぶりから新 NISA による円安圧力が囁かれ始めている。
新 NISA はどんなスタートを切ったのだろうか。そして、経済にどのような影響を及ぼしているのだろうか。
新 NISA はどんなスタートを切ったのか?
新 NISA のすそ野は、拡大している。鈴木金融担当大臣は2月13日、「NISA はこの10年間で、成人の方の5人に1人以上が利用する状況になるなど、安定的な資産形成の手段の1つとして国民の皆様に受け入れられつつある」と話した(太字は引用者による)。
1月4日に発表されていた oricon ME が実施した新 NISA の利用意向に関する調査では、「利用する予定がある」と回答した人は全体の約 66.2% にのぼった。その年代別割合は、20・30代が約 11%、40代が 20%、50代が 28%、60代以上が 41% だった(*1)。
新 NISA を利用する予定があると回答した人の年代別割合(「2024年 オリコン顧客満足度®調査」をもとに筆者作成)