Ukraine(Max Kukurudziak, Unsplash) , Illustration by The HEADLINE

ロシア・ウクライナ戦争は、どうすれば終わるのか? - イシケンの部屋

公開日 2024年02月27日 02:19,

更新日 2024年02月28日 00:59,

有料記事 / オピニオン

  • 🔍 目次

先日、ある共演者の方に「ロシアによるウクライナへの侵攻から2年が経ちましたが、どうすれば戦争が終わるんですか?」と(CM中の雑談として)聞かれた。時間がなくてあまり良い答えが出来なかったのだが、簡単に自分の考えを書いておこう。自分は当該分野の専門家ではないものの、以下で書くシナリオは、ある程度スタンダードな見解だと思っている。

そもそもロシア・ウクライナ戦争は、力による現状変更という国際法違反をおこなったのがロシアであったが、それでも戦争が長期化するにつれて、失われる膨大な人命を考えれば、たとえウクライナ側が一部の領土を失うような条件であっても停戦交渉を進めるべきだ、という主張がなされ、そうした主張は、ウクライナの主権や民主主義、ロシアの戦争目的(ウクライナを属国化することなどを考慮していないと批判される、というやり取りが繰り返されてきた。

言うまでもなく、ロシアからの一方的な停戦要求を飲むことは、侵略戦争を認めることにも繋がり、停戦に至ったからと言って侵略が止まる保障はどこにもない。ただ一方で、ウクライナの意志が続くまで戦争を継続(継戦)すべきであり、各国はそれを支援するべきだ、という主張についても、多くの人命が失われ続ける中、それを無条件に支持して良いのかと、不安になる気持ちは分かる。

結局のところ、どうすれば戦争が終わるのか、少なくとも、どのようなシナリオがあり得るのか?というシンプルな質問に、どうすれば答えられるのだろうか。

続きを読む

この続き: 3,401文字 / 画像0枚

この記事を読むためには、月額980円のメンバーシップに参加するか単体購入が必要です。10日間の無料トライアルで、いますぐ読むことができます。

いますぐ無料トライアル

すでにメンバーシップに入っている方や単体購入されている方は、こちらからログインしてください。

メンバーシップに関するご質問、決済や支払い方法などについては、「よくある質問」をご覧ください。

✍🏻 著者
編集長 / 早稲田大学招聘講師
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。日テレ系『DayDay.』火曜日コメンテーターの他、『スッキリ』(月曜日)、Abema TV『ABEMAヒルズ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジアなど。
最新情報を受け取る

ニュースレターやTwitterをチェックして、最新の記事やニュースを受け取ってください。

🎀 おすすめの記事

わたしたちについて

法人サポーターのお願い

👑 法人サポーター

🔥 いま読まれている記事

ニュースレターを受け取る