カーボンニュートラルは、どう定義されているのか?ネットゼロとの違いは

公開日 2022年12月16日 11:34,

更新日 2022年12月16日 11:34,

有料記事 / 脱炭素

「カーボンニュートラル」や「ネットゼロ」という“脱炭素キーワード”が広く語られるようになって久しい。官民そろってカーボンニュートラル目標を宣言する動きが広がるなか、脱炭素キーワードはある種の常識となりつつある。

だが、カーボンニュートラルやネットゼロといった用語の定義や、厳密な意味の差異への理解は広がっていない。実際に、米国などでも「脱炭素キーワードの混同」がメディア等で多く指摘されている

こうした曖昧な定義のまま広く世間で用いられる専門用語は「バズワード」とも呼ばれる。では、脱炭素キーワードの“バズワード化”を防ぐためには、一体どのようなことを理解する必要があるのだろうか。

カーボンニュートラルの定義とは何か?

まずは日本における代表的な脱炭素キーワードであるカーボンニュートラルについて、定義を整理しよう。

2020年10月に日本政府としてのカーボンニュートラル目標を宣言した菅義偉首相(当時)はカーボンニュートラル達成を「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」表現した。では、ここでいう「全体としてゼロにする」とは一体どのような含意があるのだろうか。

続きを読む

この続き: 3,696文字 / 画像1枚

この記事を読むためには、月額980円のメンバーシップに参加するか単体購入が必要です。10日間の無料トライアルで、いますぐ読むことができます。

いますぐ無料トライアル

すでにメンバーシップに入っている方や単体購入されている方は、こちらからログインしてください。

メンバーシップに関するご質問、決済や支払い方法などについては、「よくある質問」をご覧ください。

✍🏻 著者
シニアリサーチャー
北海道大学大学院農学院所属。専門はヨーロッパの動物福祉政策史。関心領域は食料・農業政策、環境政策など。一橋大学法学部卒。
最新情報を受け取る

ニュースレターやTwitterをチェックして、最新の記事やニュースを受け取ってください。

🎀 おすすめの記事