⏩ 疑惑のある議員に政治的・道義的責任があるかを審査し、勧告
⏩ 過去9例のいずれも具体的な勧告はなく、問題の「幕引き」に利用されると批判も
⏩ 審査、会議録のいずれも非公開が原則だが、今回は完全公開へ
2月28日、岸田文雄首相は、自民党の派閥をめぐる裏金問題について、政治倫理審査会(政倫審)に出席し自ら説明責任を果たすと述べた。
同月29日と3月1日の2日間にわたって開催され、議員の傍聴の他、報道機関やテレビ中継も認める完全公開形式が見込まれている。現職の首相が出席すれば史上初めてのケースだ。
岸田首相は説明責任を果たす場としているが、審査を公開するかどうかで議員の姿勢が二転三転した経緯から、政倫審の実効性には疑義も呈されている。
政治倫理審査会とは何をする場であり、どのような点が問題視されているのだろうか。