⏩ 全国で最も高いレベルの未婚率・晩婚率
⏩ 経済的負担が高く、教育支出は全国平均の約2倍に
⏩ AI マッチングアプリなどの打開策が功を奏するか問われる
6月5日、厚生労働省の人口動態統計が発表され、2023年の日本の合計出生率は1.20となり、1947年に統計を取り始めて以降最低の値を記録した。EV 大手・Tesla のイーロン・マスクCEO も、かねてより日本の少子化を懸念しており、「いずれ日本は消滅してしまう」と述べている。
都道府県別の合計特殊出生率は、すべての都道府県で2022年と比べて低下しており、最も低かったのは東京都の0.99だ(最も高かったのは沖縄県の 1.60)。1を下回っているのは、全国の都道府県で東京都のみであり、小池百合子都知事は「きわめて厳しい数字」と述べ、林芳正官房長官も「危機的な状況」と指摘している。
なぜ、全国の中でも東京の出生率は低いのだろうか。
東京都の出生率が特に低い理由
東京都の出生率が、全国的に見ても低い理由は、大きく2つの視点から理解することができる。具体的には(1)人口学的要因(2)経済的要因だ。