なぜ中国はゼロコロナ政策に固執し、それは行き詰まっているのか?

公開日 2022年11月29日 14:40,

更新日 2022年11月29日 14:44,

有料記事 / アジア / 社会

中国・新疆ウイグル自治区ウルムチ市で、新型コロナウイルス対策をめぐる大規模な抗議デモが発生した。同市では、24日にマンション火災が発生し、少なくとも10人が死亡したが、ゼロコロナ政策の制限によって消火活動の遅れが指摘されていた。

 

中国では、他にも上海南京などでデモが発生しており、中国のゼロコロナ政策は行き詰まりを見せている。当初、共産党政権は厳格なロックダウンと感染者の少なさを通じて「西側諸国の政府と異なり、国民の安全を維持できている」と喧伝し、リベラルな民主主義の欠点すらも強調していた。ところが今や状況は逆転し、中国国民は自らの厳しいコロナ対策に苦しめられている。

そもそも中国は、なぜゼロコロナ政策に固執するのだろうか?そして、なぜ行き詰まりを見せているのだろうか?

なぜゼロコロナ政策?

多くの国がコロナ対策を緩和する中、現在でもゼロコロナ政策にこだわっている共産党政権の方針は不可解に見える。権威主義国家における指導者の無謬主義が、非合理的な政策を生み出しているとも指摘されるが、多大なコストを負っていても政策転換に至らない理由を十分に説明できているようには思えない。

彼らがゼロコロナ政策に固執する理由は、大きく4つから説明される。

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✍🏻 著者
編集長
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。日テレ系『スッキリ』月曜日コメンテーターの他、Abema TV『ABEMAヒルズ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説をおこなう。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジア、テクノロジー時代の倫理と政治など。わかりやすいニュース解説者として好評。
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