伊豆諸島、7日夜から8日午前中にかけて線状降水帯および大雨災害の危険性

公開日 2023年09月06日 11:17,

更新日 2023年10月26日 20:50

発表から1日以上が経過した情報です。

9月7日16時27分、気象庁本庁は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性を発表した。伊豆諸島では、関東甲信地方では、8日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒する必要がある。

気象庁の発表内容

関東甲信地方では、8日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。伊豆諸島では、7日夜から8日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

台風の現況と予想

台風第13号は、7日15時には日本の南にあって、1時間におよそ25kmの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は998hPa、中心付近の最大風速は18m、最大瞬間風速は25mで中心の南東側220km以内と北西側165km以内では風速15m以上の強い風が吹いています。

台風第13号は日本の南を北上して、8日午後には東日本にかなり接近し、上陸するおそれがあります。

関東甲信地方では、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む影響で、7日夜のはじめ頃から9日にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となるでしょう。また、伊豆諸島では8日昼前にかけて、関東甲信地方では、8日夜遅くにかけて、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

防災事項

大雨・雷・突風

伊豆諸島では、7日夜から8日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

関東甲信地方では、9日にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まる可能性があります。8日は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。9日も注意・警戒が必要です。

また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

強風・高波

伊豆諸島と関東地方では、8日にかけて、海上を中心に非常に強い風が吹きうねりを伴いしけるでしょう。高波に警戒・注意してください。また、台風の進路や発達の程度によっては、暴風警報を発表する可能性がありますので、強風に注意・警戒してください。

量的予想

雨の予想

7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、

関東地方北部 50mm

関東地方南部 50mm

甲信地方 50mm

伊豆諸島 50mm

7日18時から8日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、

関東地方北部 150mm

関東地方南部 250mm

甲信地方 200mm

伊豆諸島 250mm

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

その後、8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、

関東地方北部 50から100mm

関東地方南部 50から100mm

甲信地方 およそ50mm

伊豆諸島 およそ50mm

風の予想

7日から8日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)

関東地方の海上 20m(30m)

伊豆諸島 20m(30m)

関東地方の陸上 15m(30m)

波の予想

7日から8日にかけて予想される波の高さ

関東地方 4m うねりを伴う

伊豆諸島 5m うねりを伴う

補足事項

今後発表する防災気象情報に留意してください。

また、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)をご確認ください。

次の「令和5年 台風第13号に関する関東甲信地方気象情報」は、8日6時頃に発表する予定です。

訂正箇所

台風の現況と予想

の「台風は、日本の南を北北東に進み、8日には東海道沖を北上して8日午後には関東甲信地方にかなり接近し、上陸するおそれがあります。」を「台風第13号は日本の南を北上して、8日午後には東日本にかなり接近し、上陸するおそれがあります。」に修正します。
2023/09/07 16:27 気象庁 発表

🚨 お住まいの方は、気象情報などにご注意下さい

  • 崖や川の近くなど、危険な場所にいる方(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。
  • 周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
  • 市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
  • 大雨の被害は、お住いの地域によって種類や危険度が異なります。たとえば河川の近くや低地は浸水被害、山沿いは土砂災害の危険性が高まります。またご高齢の方や避難に時間を要する方は、早めの避難開始が望ましくなっています。

💡 線状降水帯とは

線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が組織化した積乱雲群が、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。

毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。周辺地域に住む方は、今後の気象情報や警戒情報に十分注意して下さい。

線状降水帯に関する各種情報(気象庁)

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