Tesla超えの成長率、中国のEV市場で躍進するNIO(2)歴史

公開日 2021年03月02日 18:53,

更新日 2021年03月03日 17:48,

有料記事 / ビジネス・経済

- (1)より続く

前回述べたように、NIOは創業からわずか4年後となる、2018年には米国でIPOを果たして、世界でも広く知られる自動車メーカーとしての地位を獲得した。

NIOは、創業から現在までにどのような道を歩んできたのだろうか?

2014年、創業

先述したように、NIOは2014年に自動車情報メディア運営企業CEOであるウィリアム・リーによって創業された。

2014年は、新興EVメーカーの競争が激化を見せた年だ。4月にはTesla社が中国に進出し、中国で初めて「モデルS」のオーナーとなった8人にTeslaの鍵を手渡した。また、同年には、現在NIOのライバルとしてしのぎを削るEVメーカー、「小鵬汽車(シャオペン)」と「理想汽車(リー・オート)」も設立されている。さらに、2015年には中国政府によって、今後10年における製造業発展のロードマップを示した「メイド・イン・チャイナ2025」計画が発表され、国内企業への助成金が開始されたこともあり、EV製造業への参入が続々と続いていた。

迅速なブランドの立ち上げが求められる中で、NIOが取った戦略が高級車路線の開拓だ。ウィリアム・リーによれば、当時の中国の自動車ブランドの平均販売価格は比較的低く、高級車市場は外国ブランドで占められていた。しかし、EVという技術変革の機会を捉えてハイエンドブランドを構築し、自動車のユーザーエクスペリエンス体験を再定義することで差別化を狙ったという。


2016年に発売された高級スポーツカーのEP9(Wikipedia

また、技術的に注力するポイントをスピードやデザインに絞り込むことで、投資を呼び込むことにも成功した。先述したように、NIOはフォーミュラEでの優勝と、EVスポーツカーによるタイムアタックでの当時世界最速ラップの更新という大きな結果を残している。

この挑戦が国内外の投資家に大きなインパクトを与え、セコイア・キャピタル、テンセント、レノボ、ヒルハウス・キャピタルなどの企業から、上場までに総額24億ドルともいわれる巨額の資金調達を受けるきっかけとなった。

2018年9月、IPO

巧みなマーケティングにより期待を高め、ブランドの垂直立ち上げに成功したNIOは、創業からわずか4年弱でニューヨーク証券取引所への新規株式公開(IPO)を果たした

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著者
レポーター
早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社マイナースタジオの立ち上げに参画後、同社を売却。その後、The HEADLINEの立ち上げに従事。関心領域は、政治思想や東南アジアの政治経済など。
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