英国規制当局、Microsoft とアクティビジョン・ブリザードの合併を承認 = 世界最大規模のゲーム企業へ
公開日 2023年10月13日 15:29,
更新日 2025年02月14日 16:24

Microsoft が、Call of Duty などの人気タイトルを抱えるゲームソフトウェア開発会社 Activision Blizzard(以下、Activision)を687億ドル(約10兆円)で買収する。10月13日、英国の競争・市場庁(CMA)により承認された。
買収は Microsoft が2022年1月に発表したもので、ゲーム業界にとって過去最大の M&A と見込まれていた。
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しかし買収計画は壁にぶつかった。2022年12月、米・連邦取引委員会(FTC)から反トラスト法違反での疑いで提訴され、2023年4月には、英国におけるゲーム市場のイノベーションを妨げ、「ゲーマーたちの選択肢を減少させる」として、CMA から買収提案を阻止されていた。
Microsoft は当局の承認を得るため、契約を再構築した。具体的には、Microsoft が Activision のクラウドゲームの権利をフランスのゲーム大手 Ubisoft に売却するという、暫定的な決定を下したのだ。CMA は、Microsoft の譲歩を「成長するクラウドゲーム市場で競争を促進するゲームチェンジャー」と評し、計画にゴーサインを出した。
今回の決定により、各国の規制当局から承認を得た形となり、世界最大規模のゲーム企業が誕生する。
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