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出版社のビジネスモデルとかIPとかアナウンサーの独立とかTVに出る理由 - イシケンの部屋

公開日 2024年01月24日 15:25,

更新日 2024年01月25日 03:29,

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先日、ある出版社の方に「出版社のビジネスモデルが厳しくなっている中、将来的にどうなっていきますかね?」と聞かれて話したが、私はとにかく IP で稼ぐしかないと考えている。

これは一見すると至極当たり前の話に見えて、既に出版社は、かなりの程度を漫画やアニメなどの IP で稼いでいる。出版市場全体で見ても、全体の 30% をコミックが占めている。これは2019年の数字だが、週刊『少年ジャンプ』が最多部数を叩き出した1995年の割合が 22% くらいだったので、そこから考えても漫画やアニメの成長率は凄まじいものがある。

グローバルで見ても、NAVER や Kakao などの韓国勢は、IP に凄まじい金額を投資しており、その出口もウェブトゥーンだけでなく、映画やドラマ、小説、グッズなど幅広く用意されている。

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それを考えると、この「IP で稼ぐしかない」という話は普通の答えのように見えるのだが、実はもう少し解像度を高く出来るし、あまり掘られていない論点もあると考えている。

具体的には大きく2つあって、1つは、伝統的に文芸誌をブランドの中核に据えてきたような企業は、

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✍🏻 著者
編集長 / 早稲田大学招聘講師
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。日テレ系『DayDay.』火曜日コメンテーターの他、『スッキリ』(月曜日)、Abema TV『ABEMAヒルズ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジアなど。
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