安倍元首相銃撃 = 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の会見[全文書き起こし]

公開日 2022年07月11日 22:23,

更新日 2022年07月11日 22:30,

無料記事 / 政治・国際関係

  • 安倍元首相が銃殺された事件で、逮捕された山上徹也容疑者が犯行動機に関連して、宗教団体世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)の名前を挙げている。
  • それを受けて同団体は11日午後、都内で記者会見をおこなった。同会見について、質疑応答を含めた全文をお伝えする。

安倍元首相銃撃事件におけるメディア報道についての、記者会見を行わせていただきます。初めに、ご逝去された安倍元首相への哀悼の意を込めまして、全体で黙祷をささげしたいと思います。

全体黙祷をお願いいたします。ありがとうございました。

それでは、世界平和統一家庭連合日本教会会長と本部総務局長が会見に臨ませていただきます。それではよろしくお願いいたします。

田中富弘会長の会見

私は、宗教法人世界平和統一家庭連合会長の田中富弘でございます。

本日は、参院選の直後お忙しい中、このように記者会見に駆けつけてくださいまして、心から感謝申し上げます。

まずは、安倍晋三元市長のご逝去の報に接し、心からの哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りいたします。このたびの蛮行は、決してあってはならない行為であり、強い憤りを感じております。

日本の国民が尊敬し、愛する偉大な指導者を失い、大変胸が痛みます。到底起きてはならないことが起きてしまいました。

宗教指導者の1人として、このような重大な結果が生じてしまいましたことを、大変重く受け止めております。

山上徹也容疑者について

さて、今回の事件の容疑者である山上徹也氏の供述内容の一部が、警察によって発表され、特定宗教団体に対する恨みが、動機となっているという報道がなされました。

この特定宗教団体が、当法人ではないかという噂が広く流れるとともに、一部メディアでは、当法人の実名入りでの報道がなされました。

それを受け、当法人としての公式見解を発表する必要があると感じ、今日このたびの記者会見を開かせていただきます。当法人が、知りうる限りの事実を述べさせていただきます。

第1に、山上徹也容疑者は、当法人の信者ではございません。過去においても、当法人の信者であったという記録は存在しておりません。

第2に、山上徹也容疑者の母親は、当法人の教会員であり、これまでも1ヶ月に1回程度の頻度、教会の行事に参加してまいりました。

第3に、山上徹也容疑者の犯行の動機や、一部メディアで報じられている献金問題に関しましては、現在、警察が捜査中であると思われますので、この場での言及は避けさせていただきます

これに関しては、警察からの要請があれば、全面的に捜査に協力させていただきます。

最後に、メディアの皆様にお願いがございます。報道に際しては、正確、構成、客観的な取り扱いの上、事実に反する内容、憶測に基づいた記事を出されることがないように、当法人に関することを書く場合には、事前に直接取材をして、情報を得てくださるようにお願いします。

取材に対しましては、誠意をもって対応いたします。以上です。

質疑応答

それでは続きまして、質疑応答の時間に移らせていただきます。

献金の強要・破産について

― 毎日放送の尾藤と申します、よろしくお願いします。まず、お母様の寄付金の件に関しては、詳細は警察の捜査があるとのことでしたが、一般論として、信者に対して多額の寄付を強いることや、寄付についてどういった仕組みになってるのかを改めて教えていただけますでしょうか?

献金と称されるものは、色々なものがございます。例えば、月例献金とか礼拝献金とか、あるいは献金される時に、牧会者が一緒に祈祷して、そして捧げる時もございますし、また無記名献金のようなものもございます。

このように、献金には色んな種類がございます。

そして、ご本人の意思で献金されていきますが、献金の額それぞれは、ご本人の心情に基づいて献金されていると受け止めております。

― ご本人が決められてるため、ノルマなどがあるわけではないという理解で良いのかが1点、付随して、例えばお1人で何千万だったり高額の献金をされる方もいらっしゃるのかをお伺いしたいです。

高額で献金されてきた方々は、かつてもいらっしゃいます。このような方々の本人の意思なくしては、高額献金も出ませんので、そういう意味においては私たちも感謝して、その志を受け止めております。

それから、ご本人に対するノルマという扱い方はしておりません。

― 毎日新聞の斎藤と申します。献金に関してですが、一般論になるかもしれないですが、破産したことを知った上で、それでも月例であったり今おっしゃったような様々な献金を求める、あるいは促すことはあり得るんででしょうか?

また、今日の会見1社1つまでという質問の仕組みとか、参加者を区切る参加者を限定することは、あまりよろしくないんじゃないかなと思うので、この場で代表に見解もあわせて教えていただければお願いします。

はい。先ほどの質問にありました、破綻されていることを知っている立場で、さらに献金を願う、あるいは要求することはありません。また、そのように指導はしておりません。

それから、今日の参加者の限定に関してですが、この会見を開いたのも、そこを重要な問題点を考えてるからです。1つは、犯人の動機の解明がなされていない中、様々な憶測が飛び交うことは、決して本人あるいはご家族、そしてまたご親族の心痛を考えれば、極力控えていただきたい思いがございます。

また併せて先ほど申し上げましたが、警察は宗教団体の実名をまだ発表はされておりませんが、メディアの一部では、当法人の名前を前面に出して報道している事実もございます。

昨夜、並びに今朝私どもの法人の数ヶ所の教会に、心無い電話がありました。あるいはメディアからの心無い言葉も、取材攻勢も受けております。そういう人たちを、守っていくのも、法人の責任者としての責務であると感じておりますので、今回はそれなりに信頼できるメディアの皆様に来ていただきました。

もちろん今回ご招待できなかったメディアに関しましても、今後、今回の事件に関して、質問あるいは、取材の要請がありましたら、こちらで個別に対応させていただきたいと考えております。

― 後段の説明責任等に関しての部分ですけれども、今回、会見の趣旨が説明責任をしっかり果たすことは文書にも書かれてますし、憶測が飛び込まないようにと考えるのであれば、しっかり説明すべきなんじゃないかと思うんですけど、そこを再考いただけないか。

あと前段でお伺いした、破産されていることを知った上でさらに現金を要求することはないとのことですが、これは奈良家庭教会も破産していたことは知っていたけれども、強要していないと報告を受けていることでよろしいでしょうか?

破綻に関して、今回のご家庭が破綻された諸事情は、私どもも把握しておりません。そして現場に問い合わせても、なお、当時のことを分かっている方もおられなくて、把握しきれてないのが現状です。

ただ破綻されていたことは知っております。その後、このご家庭に高額献金を要求したかどうか、という事実は、記録上一切残っておりません。

もう1つ、いま奈良教会と言われましたね?今日、私はこの場でこの母親の所属している教会を正式に皆様方にお伝えしようと思っておりました。

奈良だったので、奈良教会かと思いますが、先ほど申し上げましたように、教会を特定すると、教会員たちの身の安全も含めて危惧するところが多いため、今日はまだ警察発表がないので、私どもも教会を限定して、述べないようにしたいと思っております。

そのことはご理解ください。

世界平和統一家庭連合と安倍元首相の関係

― 日本テレビの田中と申します。世界平和統一家庭連合さんと安倍元首相との関係、いつ頃からお付き合いがあって、どのような関係があったのか教えていただいてもよろしいですか。

私たちの友好団体が主催する行事に、安倍元首相がメッセージ等を送られたことはございます。安倍首相は、韓鶴子総裁が主導され、多くの世界の指導者とともに推進されていらっしゃる世界平和運動に対しては、賛意を表明してくださっておりました。

ただ、宗教法人・世界平和統一家庭連合の会員として安倍首相が登録されたこともありませんし、また顧問にもなったことはございません。明確にそこは申し上げておきたいと思います。

― どういったきっかけで、いつ頃から関係性を持たれたのかという点もお伺いしたいです。

当法人が主催団体で、企画した行事に関わったことがないので、その友好団体に直接聞いていただくしかないかと思います。

― 友好団体はどちらになる?

UPF、天宙平和連合という組織がございますので、一応アプローチしてみていただいたらいいかと思います。

― 朝日新聞の田中と申します。今の質問に関連してお伺いしたいのですが、UPFに(安倍元首相が)ビデオメッセージを送られてきて、UPFから安倍首相に対して何か協力をしたりとか、そういったことありましたでしょうか?

UPFについては私はわかりませんが、教団としては一切ありません。

― UPFは文鮮明さんが創設者だと思うんですけど、その中で統一教会の会員とUPFの会員が重なってる部分が多々あると思います。UPF側はどういう援助をしていたかとか、そういったことは耳に入ってますでしょうか?

我々の教団の会員が、どなたがUTFの会になってるかちょっと掌握してないので、ここでちょっとお答え切れないですね。

― 統一教会として、安倍首相の政治運動であったり演説時の動員であったり、そういったものに協力した事実はありますでしょうか?

安倍首相に関してはございません。政治運動に関しては、友好団体の平和連合から協力依頼があって、することはあったとしても、安倍首相に関してはございません。

こちらが組織的にやることはないので、各個人がその要請を受け止めて、そして応援してることはあるかもしれませんが、それでも安倍首相に関することを聞いたことがありませんね。

― 今回奈良の選挙演説中に撃たれたわけなんですけども、その聴衆の中に、結構な数の教会員の方々がいらっしゃったという話もあるんですが、それについて、どう動員されたかは把握されてますか。

よくわかりません。ただ、もし教会員がたくさんいたとしたら、安倍首相の応援ではなくて、地元候補者の応援だと思います。地元候補者の応援は教会としてはありませんが、個人として皆さんが支援団体となってやってる可能性あります。

― 統一教会として何かしてるわけでなく、個人として動いてらっしゃるという立場ですね。

はい。

― NHKの永田と申します。今の質問に関連してなんですけども、旧統一教会とですね、安倍元総理のお爺様、岸信介氏との関係についても指摘が出ているかと思います。岸氏との関係については、どのように認識をされているんでしょうか?

いわゆる私たち法人との関係というよりは、創設者・文鮮明の推進する平和運動に強く理解を深めてくださっていたと理解しています。

― どのような関係かの認識はありますでしょうか?

家庭連合とですか?深く関わってはいないと思います。ただ平和運動の方で関わってることはあるかもしれません。その辺は、友好団体とも確認してみたいと思います。

― もう1点ですけども、容疑者の母親が信者だったことを踏まえ、これまでに容疑者自身が直接、旧統一教会と関わりを持つことはなかったのか、あるとすれば、いつどのような形で関わりや接点があったのかを具体的に知りたいです。

例えば容疑者は旧統一教会への恨みについて供述をしている報道がありますから、この恨みや不満について、容疑者本人から直接示してくることはなかったのでしょうか?

はい。記録として、まず先ほど申し上げたように、会員になったことはございません。もし可能性として接点があれば、母親が関わり始めた1990年代後半になります。

そうすると、徹也容疑者は10代後半となります。その頃、一緒に学びに来て学んでいた可能性がないとは言えません。その辺の記録も一切ないので、ちょっとわからないですね。

ただ、会員になるほどの学びを深めた事実はないんだと思います。

― 恨みや不満について本人から示してくることはなかったんでしょうか?

本人から今いるメンバーで直接、恨みを示された方はいません。関わってないと言った方が良いかもしれません。

― 時事通信のトウニチと申します。一部報道で、山上容疑者の供述の中に、最初は宗教法人を狙おうとしていた話も出てますけど、そういったことに関して会長の受け止め、あるいは最近そういった兆し、今回の報道を受けた対応など、されたりしていますか?

受け止めの方を先に申し上げます。もし今こぼれ落ちる報道内容が、徹也容疑者の今回の暴挙に至った真実の動機だと最終的な捜査結果として至ったとすれば、それはとても重く受けていきます。また我々の法人の実名報道によって、多くの社会的な不安や心配事等が発生していたら、それも併せて重く受け止めていかなければならないと考えております。

いずれにしろ、教会に対する恨み、そこから安倍元首相の殺害に至ることは、とても大きな距離があって、私たちも少し困惑をしております。

今後、警察が捜査本部を中心としながら、その動機の解明に向かって全力を挙げておられるんだろうと思っております。私たちも、そのことは重要なテーマだと思ってますので、警察の方にも全面協力させていただきますので、要望があれば、いつでも要請くださいとお伝えしてあります。

― TBSの日下部と申します。一部報道で山上容疑者が、文鮮明氏の死去後に統一教会が分裂して生まれたサンクチュアリ教会に入ってたんじゃないか、という情報もありました。その点、教会の方では確認されてるんですか?

あるいはサンクチュアリ教会とは、現段階でどういう関係にあるんでしょうか?

サンクチュアリは略称だと思いますが、サンクチュアリ教会が、私どもの法人から分立したとは考えていません。文鮮明総裁のご子息が、アメリカで2013年に、新しく宗教法人として立ち上げました。

したがって私達とは、完全に別宗教として動いておりますし、またその支部として、日本にも2015年に社団法人として、立ち上がってると理解しております。

ただ、この団体に山上容疑者が入っていたかどうか、あるいは関わっていたかどうか、ここまでは私達も追いかけておりませんし、また掌握もしておりません。

― 山上容疑者が安倍総理を襲撃する前、宗教団体に向けて試射をおこなった、この点について奈良の方から何か報告が入ってますか?

先ほど申し上げましたように、特定の教会名は申し上げられませんが、可能性のある教会にも確認しました。

全くそういう声が信徒からもなかったです。明け方の出来事だった報道されておりましたので、その頃は教会にも信徒は来ておられませんし、信徒からの情報はないのが正解だと思います。

ただ外観・外壁等々の確認もしていただきました。今のところは、そういう痕跡もないので、私が尋ねた教会だったのか、別の教会だったのか、この辺は警察側からの正確な情報を、むしろいただきたいと思っております。

― (編集部注:音声途切れる。法人の年間献金額を尋ねる趣旨の質問)首相就任後、世界平和統一家庭連合の幹部、またはどなたかが官邸に招待されたことはありますでしょうか?

まず法人の年間献金額は、この場では控えさせていただきたいと思います。ただ全ての献金内容は、国にも報告しておりますので、そちらで確認できるようだったらお願いしたいと思います。

それからお母さんの入会は98年頃だと思いますが、20数年前で正確な情報はございません。破綻されたことを聞いておりますけども、これが2002年頃だったと思います。

その頃、私たちの教会とどのぐらいの関わり方を持っておられたかも、当事者たちは既におりませんので、把握しきれてないのが現状です。今、より調査を深めているところであります。

この方がどのくらい献金されたのかも含めて、20数年前の記録まで辿りきれないのが現状なので、おそらく警察の捜査の中で、ご本人からしっかり聞いていただけると思っておりますし、私達もそれを通して、改めて確認を深め、協力していきたいと考えております。

それから安倍首相が総理になられて、官邸に私たちの法人幹部が招待されたことはありません。

山上容疑者のお母さんの会員区分は、一度、教会の正会員になっています。その後、しばらくお越しになられていなかった時期が長く続いていると聞いています。

そして2-3年前から、改めて教会員と連絡を取るようになって、そしてこの半年ぐらいは、1ヶ月に1度の教会の企画に参加していると聞いております。

それほど毎週毎週来て、礼拝に参加している状況でもないことは、今のところ事実だと思います。

― しばらくとは、いつぐらいから?

私が今の段階で把握してるのが、2009年頃から11年頃は連絡が取り切れてなかったんじゃないかなとに思っております。

ただ関係者もまだ掴み切れてないので、今はしっかり調査を進めていきながら、警察の要望があれば、ご本人の口から聞かれることもあると思いますので、それですり合わせていくことになるかと思ってます。

― 日経新聞の藤田と申します、よろしくお願いします。先ほどの質問に関連してですけど、お母様は最近だと1ヶ月に1回ぐらい企画にお越しになっていたとのことですけれども、直近にいらっしゃった時期がわかったら教えていただきたい

過去にも、そちらの団体で民事訴訟等で違法献金などが認定され、賠償や和解に応じられたケースもあったと思いますが、そうしたことは今も続いてるのかと、過去こういうケースがあったことをどのように受け止めてらっしゃるのか教えてください。

はい。直近の参加ですけども、私達が把握できてるのは2ヶ月前に1度、こちらが主催した、教会側が主催した企画に参加しております。半年ぐらいは、ひと月1度ぐらいだったんじゃないかなと思っております。

お母さんと親交を深めている教会員が1人おられます。ただこの教会員との関係は深めていても、教会の企画や行事等に全て参加してるわけではないことは、よく理解しております。

ですから、この信仰を深めてる方と月に1度ぐらいが、こちらの主催する企画に参加されていたとご理解いただけたら良いと思います。

それから過去の献金ケースについて、現在どうなのかと、それをどう捉えてるのかですが、過去の献金に関してトラブルがあったことは、報道関係者の方も周知の事実だと思います。

2009年だったでしょうか?時の当法人の会長が、記者会見して声明文を発表いたしました。それから13年が経ちました。この声明文で一番強調されたのが、コンプライアンスでした。それ以降、13年あまり当法人も末端に至るまで、コンプライアンスの徹底を進めてまいりました。

そういう面で見れば、当法人も大きく献金に対する姿勢も含め、変わってきたと思っております。

― そうすると今はもうそちら確認されている限りでは、そういったトラブルは現状もうないですか?

2009年以降の案件で、そのようなトラブルはありません。

― フジテレビの松木と申します、よろしくお願いします。3点ご質問があります。まず献金についてなんですけれど、やはり献金額は一般の方に非常に関心あることだと思いますが、警察の調査が終わり次第、教会として総額を発表するご予定はありますでしょうか?

2点目ですが、先ほどコンプライアンスのお話がありましたが、過度の献金を求めないコンプライアンス徹底の指示だと思いますが、今回の非常に大きな重大な事件を受けて、より実効性のある仕組み作りなどをされるご予定はありますでしょうか?

3点目ですが、統一教会さんと安倍元総理の直接的な関わりはないというお話でしたが、被疑者の供述では繋がりがあると思い込んで犯行に及んでいたとのことですが、逆にどのような点で繋がりがあると思われたと思われますでしょうか?よろしくお願いします。

はい。まずお母さんが捧げた献金の内容に関して、今日は1番また犯人の動機にも関わる領域で、今日は触れないこととさせていただきました。また事件の動機究明においても、とても関わる領域かと思っておりますので、今日は控えてさせていただきました。

この金額が明確になったら発表する予定があるかは、おそらく警察から発表されるかどうか、これは私達も、先になってみないとわかりません。私たち自らそれを先に発表するかどうかは、総合的に状況を鑑みて判断させていただきたいと思います。

それから2つ目のご質問ですが、コンプライアンスに向けて、より徹底化した仕組み作りですが、これに関しましては、既に13年前から取り組みを続けてきておりますので、それなりの仕組みを構築してまいりました。

ここで細かくは申し上げませんが、法人として責任を持ったコンプライアンスの仕組みあり方をより効果的に、より実行力のあるものを固めていく意思はあります。

3つ目の、なぜ犯人が安倍首相と当法人と繋がってると見たかですが、これは憶測でありますが、当法人と友好団体の区別がついてなかったのではないか、と思います。どちらも創設者が、ご一緒でありますので、そういう観点から、全てが同じに見えていたのかなと感じております。

宗教法人は宗教法人、よりそれぞれの団体には目的を持って作られておりますし、またビジョンを掲げながら推進しておりますので、そのところを理解していただけたら、おそらく私たちと繋がっていたという捉え方はされなかったんじゃないかと感じております。

― 産経新聞の吉川と申します。先ほどお母さんが毎週の礼拝には参加していなかったけど、月1度の行事には参加していたとのことでしたが、一般論で行事に参加すると、献金は求められるものでしょうか?

もう1つですが、宗教法人・世界平和統一家庭連合という名称と、あといわゆる統一教会ですが、旧統一教会、あとは先ほどから上がっているUPFに関しまして、用語の説明と、もう少し詳しく友好団体とはどういった位置づけなのか、どれぐらいの関連があるのかを教えていただけないでしょうか?

月1度の行事に参加したら、現金が要求されるのかですが、教会の行事には様々な行事企画がありますが、多くの行事企画で献金要請されることはありません。

従って、お母さんが高額現金と今言われておりますけども、もし、警察の調査で明確にわかり、そして明確に高額献金だった場合もおそらく、1990年後半のあたりの献金ではないかと感じますので、現在このお母さんが月に1度、いろんな企画に関わっているからといって、高額な献金が、それゆえに要求されることはないと自覚しておりますし、そう理解していただいて大丈夫だと思います。

それから、世界平和統一家庭連合の名称と、旧統一教会についてです。会の正式名称も世界基督教統一神霊教会で、略称・統一教会ですが、1955年から40年経って、個人の救いから家庭の救い、家庭の価値をより重んじる次元に、私達の教団も教えの内容も大きく、シフトしました。

その段階で、世界平和統一家庭連合という方向に全世界で名称が変更されていきました。従って、現在は世界平和統一家庭連合、略称・家庭連合と呼んでおります。

それから、UPF。これが友好団体だけども、どのような友好なのかですが、先ほど申し上げましたように、創設者でいらっしゃる文鮮明総裁が、あらゆる部門における平和運動を世界のトップリーダーとともに、進めてこられております。

政治や経済、あるいは芸術、文化、あらゆる分野での組織をたくさん作ってこられております。その中で宗教分野における大きな主導的役割を担ってるのが、世界平和統一家庭連合とご理解いただいたら良いかと思います。

従って、創設者の平和のビジョンを、それぞれの団体が共有はしてるけども、それぞれの団体に持っているミッションは、それぞれ異なっているとご理解いただいたら良いかと思います。

― テレビ朝日の富と申します。まずお聞きしたいのが、自民党あるいは自民党の議員への献金の有無や額などを教えていただきたい。日本で、最初に同教会を開くきっかけになったときに、岸信介さんが何か役割を持ったかどうかをお伺いさせてください。

自民党から当法人へ、当法人から自民党へというお金の動きは一切ありません。

それから、当家庭連合が日本に根付くときに、岸元首相が間に入ったかという質問については、私たちの教団は、韓国から宣教師が送られてきて、そしてその宣教師によって、1人から2人、3人と広がってきて定着した。

従ってその動きの中に、岸元首相が何か特別な計らいをしたとか、あるいは特別な影響を与えてることは、まずないと思います。

― 共同通信の大日方と申します、よろしくお願いします。お母様の破綻の件ですが、それを教会として、法人全体としてどのようにして把握をされたのかと、把握後に活動頻度が減ったとか、そういう変化を把握されてるんだったらお願いします。

先ほど09年ぐらいから一度離れるようになったと言ってましたけども、それまでの間、要するに02年の破綻から09年までは変わりなく活動してたのか、その辺もしわかれば具体的にお知らせください。

お母さんの教会に関わる頻度等、正確な情報はないんですね。先ほど言いましたように、20年以上前から続いてる情報を追い続けるのは簡単ではなく、申し訳ありません。

今回、こちらが破綻を理解してたのは、現場で色んな方にこのお母さんと因縁ある方に尋ねていって、破綻していた情報を私たちは得ました。従って、改めてこちらも把握できたと理解いただきたいと思います。

ただその破綻するに至る原因が何だったのか、どんな家庭事情でその至ったかは掌握しきれておりません。

そのことも踏まえて、これは、警察が今捜査する一番大きな案件かと思いますので、私たちも、これから知っていく情報も入れば、全て合わせて警察に全面協力して、事件の動機の解明に協力していきたいと考えております。

― 今の関連で、実際に破綻をしてしまう若手信者さんについて、そういう情報はいちいち入るというか、把握されるわけではないのですね。何かあった時、求めに応じてそれで情報が得られる仕組みになっていると。

これは仕組みじゃなくて、信者のご家庭が破綻になったからといって、それが情報が吸い上げられて把握する体制は全くありません。

― 先ほどトラブルになっているケースは、09年以降、今はないというお答えでしたけれども、実際にそういう表面化するトラブルとしてはないにしても、例えば破綻してしまったとか、そういう報告が上がったり、費用の面でこれ以上続けられないという信者さんがいたりとか。そういったことをどの程度把握されてますか?

もちろん、破綻する家庭が教会の中であったとしたら、周辺の信徒たち、あるいは教会の関わってる方々が、その家庭に対してサポートしたり、どうしていくかは色々感じることがあるかと思います。

ただ、この破綻した家庭が、どこの家庭が破綻しましたよということが、教団として本部に集計されるわけではありませんし、また破綻が色々な事情から破綻に至っているんだと思いますので、その詳細まではもちろん把握しきれないのが現状です。

ただ、破綻している家庭に対して、さらに献金を追いやることはありませんので、私はないと信じております。

― テレビ東京の川崎と申します。2点お伺いしたいですけど、1つは例えば教えの中で、献金をどれだけすることが何か救いの形に変わるとか、より何か救いを求めるんであれば献金をより一層しよう、みたいな指導や教えがあったりするかをお伺いしたいです。

それから、今回会見したのが容疑者の供述の中で、宗教団体として名前が挙がっていることに対する弁解だと思いますが、事件の背景に団体の活動があった場合、一定程度何らかの責任を自分たちとして持っていると感じるのか、ある種言いがかりというか、僕たちとは関係ないということなのか、その辺のスタンスを改めてもう1回お伺いしてもいいですか?

はい。まず献金に関して、どれぐらいやったらどれぐらい救われるという教えはありません。

それからもちろん、11条献金(10分の1献金)ですね。これは、私たちの中では大切な指導として置いてあります。キリスト教会どこもそうかと思いますが、11条献金という言葉は信徒たちにもしっかり教育しますので、いわゆる10分の1の献金はいつも意識しております。

それ以外に、特別な献金、あるいは感謝して捧げる献金、あるいは結婚したら感謝を捧げる献金等々は、ご自身の意思で動いていくようになります。

それから、今回の容疑者の動機が解明され、本当に今報道されてることが、全て動機の根源にある場合は、私たち教団においても、とても重く受けとめなきゃいけない事実だと考えております。それは警察の発表をぜひとも待ちたいと思っております。

前段について、逆にあなたはこれ以上献金すると破綻するからやめましょう、みたいなことを言うことってのはあるんですか。

むしろそちらの方が多いです。

他にご質問ありますでしょうか?ちょうどお時間も1時間となりましたので、ご質問がなければ、このたびの記者会見はこれにて終了させていただきます。

ご出席いただいた記者の皆様、大変ありがとうございました。

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この記事の特集

新興宗教(統一教会)と政治

著者
編集長
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。日テレ系『スッキリ』月曜日コメンテーターの他、Abema TV『ABEMAヒルズ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説をおこなう。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジア、テクノロジー時代の倫理と政治など。わかりやすいニュース解説者として好評。
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