Google office in Zurich(Alex Dudar, Unsplash) , Illustration by The HEADLINE

報道機関やサイト運営者、Google の AI を懸念 = その理由は?

公開日 2023年06月06日 21:53,

更新日 2023年09月13日 00:25,

有料記事 / ビッグテック / AI

この記事のまとめ
⚡️ Googleの新検索モデル「Search Generative Experience」に懸念の声

⏩ SGEは数週間以内に試験的にサービス開始、数か月後には一般公開か
⏩ AIによるコンテンツの学習について、パブリッシャーから懸念の声
⏩ 将来的にはフェアユースを再定義する可能性も

5月10日、Googleが毎年恒例となる開発者向けイベントを開催した。その中でも特段目を惹くのが、新たな検索モデルであるSearch Generative Experience(SGE)だ。これは、以前から「Magiプロジェクト」として進行していたものと推測されている。Googleは数週間以内に米国で試験的にサービスを開始、一般利用の開始は数カ月後の見込みだとしており、サービス公開後は、ユーザー体験の大幅な向上が見込まれる。

一方、報道機関やサイト運営者などのパブリッシャーからは、懸念や批判の声が相次いでいる。FOX放送の創設などに携わったメディア界の重鎮バリー・ディラー氏は、「人工知能(AI)は(中略)パブリッシャーにとって破壊的な存在になりうる」と警告した

ユーザーたちが期待を寄せる一方で、なぜこういった懸念がなされているのだろうか?SGE公開によって懸念される課題と、今後予測される動きをみていこう。

Googleが発表したAI検索とは?

まず、今回発表されたAI検索「Search Generative Experience(SGE)」の仕組みと、以前から議論となっているGoogleの情報利用問題を見ていこう。

SGEの仕組み

続きを読む

この続き: 3,945文字 / 画像1枚

この記事を読むためには、月額980円のメンバーシップに参加するか単体購入が必要です。10日間の無料トライアルで、いますぐ読むことができます。

いますぐ無料トライアル

すでにメンバーシップに入っている方や単体購入されている方は、こちらからログインしてください。

メンバーシップに関するご質問、決済や支払い方法などについては、「よくある質問」をご覧ください。

✍🏻 著者
リサーチャー
慶應義塾大学通信教育課程法学部甲類在籍。関心領域はAIと法、哲学、認知心理学など
最新情報を受け取る

ニュースレターやTwitterをチェックして、最新の記事やニュースを受け取ってください。

🎀 おすすめの記事

わたしたちについて

法人サポーターのお願い

👑 法人サポーター

🔥 いま読まれている記事

ニュースレターを受け取る