Netflix社員は、なぜストライキを起こしたのか?

公開日 2021年11月02日 22:13,

更新日 2021年11月02日 22:24,

有料記事 / テクノロジー

先月20日、Netflixで配信されたデイブ・シャペル氏のコメディ番組『The Closer』でのトランスジェンダーに関するジョーク(*1)について、同社社員やLGBTQ+の支援団体らが抗議ストライキをおこなった。

同番組をめぐっては視聴者からも批判の声が相次いでおり、「cancelnetflix.com」というリンクを介して、Netflixの解約方法が書かれたページに誘導する動きも広まっている

このストライキには数百人が参加し、主催した黒人トランスジェンダーの活動家アシュリー・マリー・プレストン氏は、こうしたジョークによってトランスジェンダーの人々らの「命が奪われることを懸念している」と述べた

シャペル氏は、アメリカコメディ界のトップに君臨する大御所コメディアンで、批判を恐れない強烈なブラックジョークを黒人の立場から飛ばす芸風で人気を集めてきた。炎上沙汰がありながらも概ね好意的な評価を受けてきた同氏だが、なぜ今回このようなストライキに繋がったのだろうか?

(*1)これらは「ジョーク」ではなく差別発言やヘイトスピーチとして理解すべき側面もあるが、番組の文脈を踏まえて本記事では「ジョーク」として統一する。

問題となった発言

今回問題となったのは、シャペル氏によるLGBTQ+コミュニティ、中でもトランスジェンダーの人々に対するジョークだ。

1つは、トランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)として度々批判されてきた『ハリー・ポッター』の作者J・K・ローリング氏を擁護する発言だ。「トランス女性は男性だ」という主張をおこなうローリング氏について、シャペル氏は「ジェンダーは事実だ」と支持を表明した。

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著者
リサーチャー
The HEADLINEリサーチャー。立教大学文学部文学科文芸思想専修所属。関心領域は文学、西洋哲学、人権・LGBTQ問題など。
レポーター
早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社マイナースタジオの立ち上げに参画後、同社を売却。その後、The HEADLINEの立ち上げに従事。関心領域は、政治思想や東南アジアの政治経済など。
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