・必ずしも全米で信者数の増加が見られるわけではないが、エリート層の間で影響力が高まっていると指摘
・宗教左派は政治連携を広げる可能性があるが、社会的分極化のリスクも
前回の記事でも触れたように、11月3日(現地時間)の米国中間選挙では、キリスト教の信仰を前面に出す民主党候補が注目されている。テキサス州のジェームズ・タラリコ、カンザス州のアダム・ハミルトンらが、共和党の地盤で上院選に立候補(Jenkins, 2026a)しており、Axiosは「宗教左派による保守層への働きかけ」と報じている(Lotz and Contreras, 2026)。
宗教左派は、信仰を動機として貧困対策、人種間の平等、人権、環境などに取り組む人や組織を指し、キリスト教徒以外の参加や世俗団体との協働も含む。今回の候補らは、信仰を医療や生活への支援、少数派の権利と結びつけ、同時に政教分離への支持を明示している(Stanton, 2021; Talarico, n.d.; Jenkins, 2026b)。